池袋スカイクリニック » 早漏|治療薬の処方
・各種 早漏症治療薬 860円/錠 (税込)
・ご相談無料(費用はお薬代のみ:遠隔診療の場合はプラス送料)
池袋スカイクリニックでは、早漏症治療も行っております。全世界で早漏症で悩まれている患者様は、多数いると考えられており、国内だけでも500万人にも及ぶと考えられています。早漏症の確立された世界共通の診断基準はございませんが、概ね以下のように考えられています。
ペニスを膣内に挿入してから射精までの所要時間は、平均5~6分とされていますので、これよりも短い場合は早漏症とする基準もあります。また、単純に時間だけの基準ではなく、ご本人様およびパートナーが満足できない無い場合は、早漏症とするとした基準もあります。
膣内射精潜時も大切ですが、池袋スカイクリニックで重視しているのは、
『ご本人とパートナが満足している』
ことです。
満足が得られていない場合は、膣内射精潜時にかかわらず、早漏症治療が考慮されます。
池袋スカイクリニックで提案する早漏治療薬は、3タイプあります。いずれの薬剤も、射精遅延効果が医学的に実証され、論文などで発表されているものです。世界的には、プリリジー®が唯一認可された早漏症治療薬ですが、それ以外にも、様々な薬剤が早漏症治療に応用されています。また、海外に目を向けると、各国独自の早漏症治療ガイドラインが作成されている場合があります。池袋スカイクリニックで処方する早漏症治療薬は、このガイドラインに掲載されているものになります。
・各種 早漏症治療薬 860円/錠 (税込)
・ご相談無料(費用はお薬代のみ:遠隔診療の場合はプラス送料)
時間が作れない方や、遠方で池袋スカイクリニックまで来院が難しい方は、テレビ電話によるオンライン診療がおすすめです。
手順としては、
ホームページを一読していただくと、診察がスムーズです。
ご質問があれば、診察時に、担当医師にお尋ね下さい。
お支払い方法は、銀行振込およびクレジットカードによる決済、現金書留に対応しております。
対応しているクレジットは、右記(下記)となります。
15時まで(日曜・祝日は13時まで)に決済確認できた場合は、即日発送いたします。
お急ぎの場合は、カード決済をお勧めいたします。
銀行振込の場合は、銀行の仕様によって、決済完了にお時間がかかる可能性があります。
また、日曜・祝日の場合は、週明けにならないと決済確認できない場合もございます。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
患者様個人個人で重要視される事柄があると思います。EDに合併した早漏症の場合は、性欲が減退する薬は避けなければなりませんし、挙児希望の場合は、それにあった薬剤を選択しなければなりません。各々の薬剤には、特徴もあります。副作用も、許容できるものがほとんどですが、ゼロではありません。このため、3タイプの取り扱いとし、患者様に適した薬剤を提案できるようにしております。
早漏症治療は、残念ながらニッチな分野ですので、製薬会社も、本腰を入れて、早漏症治療薬を開発していません。そのため、必然的に、既存の薬の中で、早漏症に効果があるものを使用することになります。早漏治療薬として使用されている薬剤は、プリリジー(ダポキセチン)を除いて、早漏症の適応がございません。
池袋スカイクリニックが提案する早漏治療は、他疾患に使用されている薬剤を転用したもので、いわゆる”適応外使用”となります。他疾患で日常的に使用されている薬剤ですので、問題が生じることは、ほぼ有りません。
注:万が一、重篤な薬害が生じた場合に、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性がございます。
因みにですが、プリリジー®も本邦未承認の薬剤ですので、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
注:池袋スカイクリニックを模倣した、安易な処方を抑制する為にも、薬剤名の公表は自粛しております。
いずれの薬剤も、早漏症治療薬として認可されたものではない為、ここでは、その薬剤名は伏せさせてください。その理由は、性機能障害に精通していない医療機関による安易な処方を避けるためです。
大変お手数ですが、詳細につきましては、直接来院していただき、医師にお尋ねください。お電話でのお問い合わせに対しても、薬剤名等につきましては、お答えいたしません。
池袋スカイクリニックでは、医師より説明させていただき、御理解して頂いた方にのみ処方いたします。無理強いはしません。
医療機関として当然ですが、皆様も個人情報は、厳重に管理しております。患者様の個人情報は、例え、ご家族からの依頼があった場合であっても、正当な理由がない限り、カルテを開示することはありません。受診の有無すら、お答えできません。
池袋スカイクリニックで従事しているスタッフは、すべて男性です。受診される方のほとんどは、男性機能に悩みを抱えていたり、脱毛症の相談のために、ご来院している男性になります。同じ悩みを抱えた方たちです。恥ずかしがる必要なく、ご相談ください。
最近は、トランスジェンダーな方や、様々な性的な特徴をお持ちの方が、ご来院しております。外見的な性別では判断できない場合もあります。ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
早漏症の診療は、保険外診療(自由診療)となります。
早漏症の適応のある薬剤は、現在、プリリジー(本邦未認可)のみになるため、保険適応のある治療薬はありません。そのため、保険証がなくても、受診は可能です。
世界で唯一、早漏症治療薬として認可されたのがヤンセン・シラグ社が開発した「プリリジー®」です。(現在は、Menarini Group(メナリニ・グループ)が製造販売。)しかし、アメリカ食品医薬品局FDAでは承認されなかった薬剤でもあります。日本でも未認可です。
池袋スカイクリニックでは、安全性の懸念から海外医薬品、プリリジーおよびダポキセチンの処方は行なっておりません。
プリリジーについては別項で解説しています。ご参考下さい。
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結論から言うと、現在のところ、全世界共通の早漏症診断基準はありません。
以下に主だった診断基準を示しますが、各団体や学会によって、定義であったり、診断基準が異なっています。
ただ、当院でも、明確な診断基準を持って早漏の診療を行っているわけではありません。
一番大切なことは、
『ご本人とパートナーが満足できること』
と考えています。持続時間よりも、満足感に重きを置く考え方です。具体的な射精までの所要時間は関係ありません。
『満足感が得られているか否か』という考えは、EDの定義にも通じるものがあります。
仮に、2〜3分であっても、ご本人もパートナーも十分満足が得られているのであれば、特に問題無いと考えます。逆に性行為が5〜6分間持続できたとしても、お互いに満足感が得られないのであれば、治療対象にもなりえます。ご本人とパートナーとが感じる満足感が、バランスが取れていることが重要です。
また、世界的に、射精までの所要時間が測定されています(膣内射精潜時IntraVaginal Ejaculation Latency Time:IELTと言います)。 ただ、人種差関係なく平均すると5〜6分程度とされており、これを極端に逸脱することはお勧めしていません。
パートナーを満足させているか否かの不安感から、ご相談に来られる方もいらっしゃいます。平均が5〜6分であることをお話させていただくと、不安感が消失し、そのままご帰宅される方もいらっしゃいます。
平均より短い場合は早漏症であると言う考えもあり、ペニスを膣挿入後4分以内に射精する場合を早漏症と定義する場合もあります。
膣内射精潜時IELTの平均所要時間は、18~30歳の男性では6.5分、51歳以上の男性では4.3分との報告があります。年齢とともに、早漏になる傾向があります。
参照:
A multinational population survey of intravaginal ejaculation latency time Sex Med.2005 Jul;2(4):492-7.
各団体、学会において、診断基準が異なります。
いずれの診断基準も、早漏患者のみにフォーカスされております、パートナーへの影響にも配慮されていません。また、男性と女性の膣性交を基準として考えられています。例えば、同性愛カップルの場合は、どのように扱うのか、など、まだまだ、考慮すべきことが多くある印象です。
今後、EDの診断基準のように、変遷して行くのだと思います。
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国際性医学会では、膣内射精潜時 (IELT:ペニスを膣挿入後、射精に至るまでの所要時間) という、客観性と定量性を持たせた早漏症の診断基準を提唱しています。つまり、苦悩していることを前提とし、暫定的な2つの分類を加え、早漏症を以下の4つに分類しています。
注:下記分類の日本語名称が決まっていません。
皆様に理解しやすい様、池袋スカイクリニックで、現状では下記名称を用いています。(今後、変更される可能性があります)
初めての性体験から、常に(またはほぼ常に)、膣への挿入前、または、挿入後1分以内に射精に至る。射精は生涯を通じて速く、射精をコントロールする能力を欠いている。
遺伝的な原因、神経生物学的な原因が考えられている。
この様な、生来の早漏は、実際には、頻度は、低いと見られています。
過去に正常な射精が得られており、新たに早漏が発症したもの。膣内射精潜時(IELT)は3分以内のことが多い。通常は、特定可能な発生源が認められる。人生のいかなるタイミングでも発症しえます。射精のコントロール能は減弱しているか、欠いています。
主な原因は、
などが挙げられます。
などが治療とされています。
早漏は一貫性がなく、発症も規則性が無い。Psychopathologyサイコパソロジー(精神病理)を原因するのでは無く、しばしば認められる、正常な性的パフォーマンスの変動範囲内と考えられる早漏症。
例えば、その時の体調や、射精頻度、パートナーとの相性などが挙げられ、膣内射精潜時(IELT)は大きく変動します。
新しいパートナーと性行為をするときに、
『あれ?こんな早かったっけ??』
と言った経験はないでしょうか?
などが、治療に有効とされています。
客観的には、正常と考えられる膣内射精潜時(IELT)であるにも関わらず、主観として、射精が早いと思ってしまっている例。”思い込み”が原因であるため、この様な例では、
が治療とされます。
池袋スカイクリニックに来られる方にも、この様な例の方もいらっしゃいます。平均的な膣内射精潜時(IELT)であることをお伝えすると、それだけで、安心して帰宅される方もいます。
では、10分維持することができるが、ご本人もパートナーも満足できていない場合はどう扱うのか?と言った問題が生じます。”膣内射精潜時”にとらわれ過ぎている診断基準とも言えます。
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世界保健機関WHOの最新の疾病及び関連保健問題の国際統計分類ICD-11では、『Premature Ejaculation(早過ぎる射精)』では無く、『Male Early Ejaculation(男性の早期の射精)』と、よりシンプルな表現に変わっています。
『男性』と記載しているところに配慮が見受けられます。
早漏は、下記のように定義され、さらに5タイプに分類されます。
初めての性体験から、マスターベーション含む、あらゆる性行為において、常に早漏であり、今現在、希望する反応が得られない、または、減じている。
初めての性体験から、特定の環境下、特定のパートナー、特定の刺激により、常に早漏であり、今現在、希望する反応が得られない、または、減じている。
早漏でなかった期間があり、ある時を境に、マスターベーション含む、あらゆる性行為において、常に早漏であり、今現在、希望する反応が得られない、または、減じている。
早漏でなかった期間があり、ある時を境に、特定の環境下、特定のパートナー、特定の刺激により、常に早漏であり、今現在、希望する反応が得られない、または、減じている。
上記の『生来の早漏』、『後天的早漏』に当てはまらない、非特異的な早漏。
ちょうど、国際性医学会の暫定的な分類、
『(暫定)性的パフォーマンスの正常変動範囲内と考えられる早漏症(Natural variable PE)』
『(暫定)正常な射精時間にもかかわらず、射精が早いという主観的自己認識持つ早漏症(Subjective PE)』
にあたるとも言えます。
正常な変動範囲内の膣内射精潜時(IELT)の例であったり、客観的には、正常と考えられる膣内射精潜時(IELT)であるにも関わらず、早漏と思い込んでいる例などが挙げられます。
”極めて早いタイミング”と、曖昧な表現になっています。
それが1分なのか、3分なのか、感じ方は人それぞれです。
客観性に乏しい基準となっています。
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としています。
更に、膣内射精潜時(IELT)によって、以下のように重症度を分類しています。
射精までの所要時間が1分以内と、具体例が示されていますが、平均が5〜6分とされていることを鑑みると、極端な基準であると言えます。この基準は、『生来の早漏』には当てはまりそうですが、何らかの原因によって生じる後天的な早漏には当てはまらないと考えられています。
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現在のところ、統一された診断基準が無いため、報告される有病率の解釈には注意が必要です。診断基準が厳格であれば有病率は低下しますし、緩い基準であれば、有病率は高くなります。例えばですが、ペニスを膣に挿入後、射精までの所要時間が1分と定義した場合と、3分と定義した場合では、有病率に大きな違いが生まれます。そのため、有病率は、最大で75%にも及ぶとする報告もあります。
一般的には、概ね20〜30%とする報告されています。
早漏症は様々な原因で生じてるため、やはり、それに応じた有病率を考える必要があります。国際性医学会の基準を参考にした有病率が、トルコと中国から報告されています。早漏症全体として、その有病率は、トルコで20.0%、中国で25.8%とされています。生来の早漏(Life Long PE)では2.3%と3%、後天的な早漏は3.9%と4.8%、生理的変動範囲内と考えられる生理的変動性早漏は8.5%と11%、正常な膣内射精潜時IELTであるが自己認識として早漏と感じてしまっている主観的早漏は5.1%と7%とされています。
生来の早漏、後天的早漏の頻度は低く、生理的変動性早漏と主観的早漏の方が頻度が高いとされています。
参照:
The pathophysiology of lifelong premature ejaculation
Transl Androl Urol. 2016 Aug;5(4):424–433.
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早漏症とは、さまざまな要因が複雑に影響し合い発症する症候群(”早漏”という症状を生じる疾患の集合)であり、その原因について、一元的に説明することは困難です。また、性的興奮や、それが射精に与える影響やメカニズムなど、まだまだ、明らかになっていない事柄も多数あります。世界中の研究者によって、多くの知見が明らかになりましたが、それで、尚、不十分です。早漏の原因は、正直に申しますと、”解らない”ことが多々あり、一般の方だけで無く、医療従事者にとっても、難解です。
ここでは、早漏の原因について説明いたしますが、以上のことをご理解下さい。
早漏症の原因は、『心因的な原因』と『生体的な原因』に大別されます。
不安は、主に3タイプに分けられます。
一つは、病的な反応とも言える不安です。例えば、女性膣に対する恐怖とも言える感情を抱いてしまった状態です。ペニスを女性膣に挿入するときに、女性膣口が、収縮するところを目撃し、ペニスの挿入ができなかったと相談に来られた方もいらっしゃいます。女性膣だけでは無く、セックスに対する恐怖心が早漏を引き起こすとしています。
次に挙げるのは不安というよりも精神的葛藤と言ったほうがわかりやすいかもしれません。パートナーに対して、何らかの怒りや不満があるが、しかし、それを表に出して伝えることができない、表現することに罪悪感を感じてしまうなど、対立した感情が存在する結果、早漏が発症するとしています。パートナーに不満があっても、それを口に出して伝えることができず、素っ気ない態度をとってしまったことは無いでしょうか?この様な感情は、性的パフォーマンスに影響を与えます。
もう一つは、予期不安で、パーフォーマンス不安と言われます。『自分は、セックスを上手く出来ない、パフォーマンスが低い』といった不安が、性機能を悪化させ、性行為自体を避けることにつながります。
不安が強い群は、性行為中は早漏であっても、マスターベーション中などでは、射精潜時の短縮は無く、不安が少ない群では、性行為とマスターベーションに関わらず、射精潜時が短縮していることが指摘されています。不安感は、交感神経(自律神経)を刺激するため、それが、早漏に繋がることが報告されています。また、これらの不安は、EDの原因でもあります。
早漏の患者と比較し、射精潜時が正常と考えられる方は、射精をコントロールする術を身につけていると指摘する研究者がいます。射精をコントロールするテクニックは、意識的に心がけている場合や、自然と無意識の中で、身についている場合もあります。射精の閾値に達する前に、セックスの強度を抑えたり、骨盤底筋群をリラックスさせることなどが、テクニックの一つです。早漏の患者に行動療法が有効であるとする理由の一つでもあり、射精感を認識できる様にする、骨盤底筋群のリラックスを意識的にできる様にすることを目的としています。
初期の性的体験が、急かせた、または、慌ただしいセックスであった場合(例えば、自宅で親に見つからない様に、早くセックスを終わらせる必要があった等)、その体験が条件付けとなり、後のセックスにおいても、射精が早まる傾向があるとの指摘もあります。マスターベーションに関しても同様です。ただし、この説には、確証がありません。
性行為の頻度が少ないことと、早漏の因果関係を指摘する研究報告があります。頻回の性的活動(性行為だけで無く、マスターベーションなども含む)は、射精感を自覚することを覚えることに繋がります。また、射精の閾値を上昇させる可能性が論じられています。さらに、不安の減少、および陰茎の感受性の低下につながる可能性も指摘されています。ただし、詳細なメカニズムは不明です。
また、性活動の頻度と射精潜時には、因果関係は無いとする報告もあります。
早漏は、無意識に存在する女性への根深い憎悪が関係しているとする研究者がいます。早漏であることは、女性を汚し、女性から性的な喜びを奪うことの象徴であるとしています。この様な早漏症男性は、人格障害を有しているわけでは無く、可逆的な心理状態の変化とされています。ただし、この説には、いくつかの説明できない点があります。まず、女性のセックスの喜びは、ペニスの膣への挿入が第一であると仮定していることです。さらに、同性愛者の場合は、これに当てはりません。
早漏患者の第一等身にあたる男性親族においても早漏の有病率が高いことから、生来の早漏は、遺伝的に決まるとする仮説がありました。しかし、後に発表された双子を対象とした研究により、生来の早漏に対する遺伝要素の寄与率は、およそ30%程度と見積もられています。
生来の早漏における遺伝子の多型の報告もあります。セロトニン輸送体関連プロモーター領域(5-HTTLPR)をコードする17番染色体のセロトニン輸送体プロモーター領域遺伝子の多型では、長い対立遺伝子を有す例ほど、早漏のリスクが低いとされています。また、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)による治療に反応する傾向があるとしています。
もし、ペニスの過敏性があり、刺激により射精閾値に容易に達しやすいのであれば、早漏になる説明が成り立ちます。実際に、生来の早漏患者においては、ペニス背側の神経密度が高いことがわかっています。イメージ的にも、ペニスの過敏性が早漏の原因の一つであることは、受け入れやすいものです。しかし、射精は、物理的な刺激だけが影響を与えているわけでは無く、心因も影響しています。射精に至るのに必要な刺激の強さや、大脳皮質の射精反射への影響など、不明な点も多数あります。
男性ホルモンであるテストステロンや、性腺刺激ホルモン、プロラクチンは、早漏例と正常例で差がなかったとする報告があります。それに反して、早漏例では、テストステロンが高く、テストステロンが射精反射を興奮させるとする報告があります。また、早漏例ではプロラクチンが低いとする報告もあります。現在のところ、まだ、結論が出ておりません。
早漏症は、2型糖尿病(生活習慣病)例で、有病率が高いことが知られています。メカニズムは不明です。二次的に、パフォーマンス不安やうつ病などの心因性因子や、糖尿病性神経障害などが原因とも言われています。
それに対して、1型糖尿病(若年者でも発症するインスリン療法を必要とすることが多い糖尿病)例では、一般人口と有病率に差はないとされています。
甲状腺ホルモンが正常化すると、早漏が改善することが知られています。メカニズムは、明らかではありません。甲状腺機能亢進症の場合は、交感神経(自律神経)の活性化や、セロトニン作動性神経伝達への影響、または、パラクリン系の変化(エストロゲン対アンドロゲン比)、精巣上体の収縮性の増加など、さまざまな原因が考察されています。
早漏症患者に、慢性前立腺炎の有病率が高いことが知られています。両疾患の因果関係は不明です。抗生剤を用いて慢性前立腺炎を治療することが、早漏治療に繋がるケースが報告されています。
多発性硬化症や、末梢神経障害、脊髄疾患などで、早漏症が発症するとされていますが、詳細は明らかになっていません。
アンフェタミンやコカインなどの覚醒剤、ドーパミン作動薬などの薬物によって早漏を発症する可能性があります。
慢性腎不全では、ホルモンの変化や神経原性変化、および心因性変化が生じます。それが、早漏と関連している可能性が指摘されています。
早漏患者の中に、性液中のマグネシウム濃度が低い例があることが報告されています。マグネシウム濃度の低下は、最終的には細胞内の一酸化窒素NO濃度の低下につながります。それが海綿体の収縮につながり、延いては、早漏に繋がる可能性があるとしています。
早漏患者の中に、血清レプチン濃度が高い例があることが報告されています。レプチンは、食欲や体脂肪に関係するホルモンです。メカニズムの詳細は不明です。
精索静脈瘤と早漏との関連は、複数の研究で報告されています。骨盤内の鬱血が、前立腺の炎症を誘発し、それが早漏発症につながるとする考えがあります。
ED例の30〜50%に早漏が合併していると言われています。早漏とEDは密接に関係し、悪循環を招きます。早漏患者は、射精をコントロールしようとするあまり、興奮を抑えようとします。そのことは、EDに繋がります。
逆に、ED患者は、勃起を得るため、または維持するために、興奮を高めようとします。その結果、射精が早まる可能性が生じます。
また、セックスに対するパフォーマンス不安は、早漏とEDともに、影響を与えます。
ED治療薬が、早漏症に効果があることは、さまざまな研究報告で証明されています。『早漏治療薬としてのED治療薬』をご参考下さい。
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以下に挙げる薬剤は、必ずしも池袋スカイクリニックで取り扱っている訳ではありません。
詳しくは、直接ご来院いただき、担当医師にお尋ね下さい。
お電話でのお答えは、いっさい行なっておりません。
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以下に示す薬剤は、世界各国の早漏症治療ガイドラインに掲載されている薬剤や、最近話題となり論文などで報告されている薬剤です。
ダポキセチン(プリリジー)のみ、早漏症に対して適応がありますが、とは言え、全世界で承認されている訳ではありません。米国のアメリカ食品医薬品局は、効果と安全性に疑問を呈し、承認を見送っています。
その他の治療法は、全て、『適応外使用』となります。そのため、医師の説明を聞いて、効果とリスクを理解し、納得した上で、使用して下さい。
薬使用に不安がある方、何らかの理由で薬物療法が継続できない方は、まず、行動療法を試してみて下さい。
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心療内科やメンタルクリニックで使われる、中心的な薬剤です。本法で認可されている主なSSRIは以下になります。
いずれのセロトニン再取り込み阻害剤SSRIも、効果に多少の差はあれ、射精遅延効果を持ち合わせています。中でも、パロキセチン(パキシル)が最も早漏に対して効果が高いとされ、しばしば使用されます。当然ながら、早漏症の適応はありません。(適応外使用:医薬品副作用被害救済制度の適応外)
主な適応症は、適応症 : うつ、脅迫性障害、不安神経症、パニック障害、外傷後ストレス障害などになります。
EDの項でも説明いたしましたが、選択的セロトニン再取り込み阻害剤SSRIは、薬剤性EDの代表薬剤です。
簡単に説明すると、いわゆる”安定剤の類”の薬剤は、気持ちを安定化させます。興奮を抑制するため、性的な興奮も抑制します。性欲が抑えられるため、オーガズムに達しにくくなります。
選択的セロトニン再取り込み阻害剤は、早漏治療薬として有用なのか、性欲減退やEDの原因薬剤となるのかは、その効果の大小次第になります。
ED例において早漏を合併することは多く、その逆も然りで、ご本人は、早漏と考えていても、根本はEDであることも、多く経験します。
ですので、選択的セロトニン再取り込み阻害剤の使用は、慎重にならないといけません。
多くの早漏治療ガイドラインでは、その実績を理由に、プリリジー(ダポキセチン)と並び、第一選択薬とされていることが多いです。
ただ、性欲減退をきたす可能性も高く、慎重になる必要があります。
定期服用する方法と頓用する方法ります。抗早漏効果は、もちろん定期(毎日)服用する方が高いです。安定した効果を得るには、1〜2週間の継続服用が必要です。膣内射精潜時(IELT)を4〜10倍に延長する、強力なものです。
頓用する場合は、性行為の4〜6時間前に服用することとされています。その射精遅延効果は弱く、膣内射精潜時(IELT)を1.4倍に延長させるとしています。
性機能障害に対して使用する場合は、『性欲減退』と『ED』が重大な副作用となります。早漏が改善する以前に、そもそも性欲が湧かない、勃起が維持できない、と言ったことになり得ます。
一般的な副作用は、消化器症状とし、吐き気、嘔吐、下痢、便秘などが生じる可能性があります。眠気、めまい、頭痛などを生じることもあるため、自動車運転や、高所作業など、危険を伴う作業は、十分な注意が必要です。また、比較的稀ですが、不安やイライラなどのセロトニン症候群が生じることもあります。
また、定期に服薬しているセロトニン再取り込み阻害剤を突然中断すると、SSRI離脱症候群とも呼ばれる症状に悩まされる場合があります。めまい、頭痛、吐き気、耳鳴り、不安感、イライラ感、性欲減退、ED、光が点滅している感じがする、頭中に電気ショックが走ったような感覚、光や音に敏感になる、などが主な症状になります。
このため、SSRIを中断する場合は、時間をかけて漸減する必要があります。例えば、早漏治療として服用中、効果が乏しい、副作用などの理由で中断しようと考えた場合でも、医師の指示のもと、緩徐に漸減する必要があります。
written by 池袋スカイクリニック
三環系抗うつ薬は、強力な作用があるものの、比較的に副作用も強いため、最近では、心療内科での使用頻度が低下している薬剤です。しかし、作用が強いため、欠く事ができない薬剤でもあります。
”選択的”セロトニン再取り込み阻害剤SSRIについて、先の項で説明いたしましたが、三環系抗うつ薬は、”非選択的”セロトニン再取り込み阻害剤とも言えます。”非選択的”の部分が、副作用の多さになっているとも言えます。副作用の多さから、最近は、早漏症治療薬としても、使用が少なくなっています。
早漏症治療薬としてはクロミプラミン(アナフラニール®)が、最もよく使用されます。
早漏症治療には、主に、クロミプラミン(商品名アナフラニール®)が用いられます。本来の適応症は、『精神科領域におけるうつ病・うつ状態』、『遺尿症』、『ナルコレプシーに伴う情動脱力発作』になります。やはり、早漏症の適応は無いため、”適応外使用”となります。
性行為の4時間前にクロミプラミン25mgを服用する事で、膣内射精潜時が4倍に延長されたとする報告があります。クロミプラミンは、容量依存性に膣内射精潜時を延長しますが、やはり、副作用も増加する傾向があります。
性行為時の眠気や注意力や集中力の低下が指摘されています。クロミプラミンは、抗コリン作用や抗ヒスタミン作用により副作用が生じやすいとされています。一般的な副作用として、口渇、便秘、排尿障害、眼圧上昇、眠気、ふらつき等が挙げられます。
また、循環器系に与える影響も懸念事項の一つです。特に心疾患を有する場合は、洞性頻脈、脚ブロック、ST及びT波の変化、起立性低血圧などが生じる可能性があるため、注意が必要とされています。
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本邦でも、腰痛や抜歯時に使用される鎮痛薬であるトラマドール(トラマール®)も、早漏に効果があると報告されます。本邦では2010年に承認された、弱オピオイドに分類される鎮痛薬になります。現在では、アセトアミノフェンとの合剤であるトラムセットや、OD錠(Orally Disintegrating:口腔内崩壊錠)も市販されています。
その適応症は、『疼痛を伴う各種癌腫』、『慢性疼痛』になります。早漏症の適応ありません。(適応外使用:医薬品副作用被害救済制度の適応外)
早漏に対するメカニズムの詳細は不明です。トラマドール塩酸塩及び活性代謝物M1は、μオピオイド受容体に対し弱い親和性を持ち、ノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込み阻害作用を併せ持つことで、鎮痛作用を発揮します。この鎮痛作用が、ペニスにおいては、感覚鈍麻、射精反射の抑制につながり、早漏に効果を発揮すると考えていただいて良いと思います。
性行為の2〜3時間前に、トラマドール25mgを服用することで、膣内射精潜時IELTが1.17分から7.37分に延長したとする報告があります。また、膣内射精潜時が1分未満の早漏患者に対し、トラマドール63mgを投与すると、およそ2.4倍に延長されたとする報告もあります。
服用量は様々ですが、概ね25〜50mgを性行為の2〜3時間前に服用することで、膣内射精潜時IELTが2〜7倍に延長しています。50mgを超える容量での検討もございますが、抗早漏症効果は横ばいとなり、副作用の増加傾向となります。よって、使用するのであれば、早漏症の程度によって、トラマドールを25mg〜37.5mg〜50mgと調整するのが良いと思われます。
ちなみに、鎮痛薬として用いる場合は、1回25mg、1日量100mgから開始し、以後漸増、1日量300〜400mgを、4回に分けて投与、となっています。鎮痛薬として使用する量より、少量で抗早漏効果が得られます。
参照:
(1)Tramadol HCL has promise in on-demand use to treat premature ejaculation.
J Sex Med. 2008;5(1):188–193.
(2)A randomized double-blind, placebo-controlled multicenter study to evaluate the efficacy and safety of two doses of the tramadol orally disintegrating tablet for the treatment of premature ejaculation within less than 2 minutes.
Eur Urol. 2012;61(4):736–743.
主な副作用は、悪心、嘔吐、便秘、食欲減退などの消化器系副作用の他、眠気、浮動性めまい、頭痛、口渇、倦怠感などが挙げられています。
早漏に使う場合は、
から、より副作用は軽微である事が報告されています。
オピオイドと聞くと依存性を心配される方もいると思います。海外における市販後調査の結果では、依存症の発生率は10万人に1人未満(0.001%未満)でした。アメリカ食品医薬品局FDAは、この結果を受けて、トラマドールを、薬物乱用の監視対象外としています。
例えばですが、その依存頻度は、一般によく使われる鎮痛薬である非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)と同等か、それよりも少ないとされています。
参照:
A postmarketing surveillance program to monitor Ultram (tramadol hydrochloride) abuse in the United States
Drug Alcohol Depend. 1999 Nov 1;57(1):7-22.
12歳未満の小児本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者、モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン塩酸塩、ラサギリンメシル酸塩、サフィナミドメシル酸塩)を投与中の患者又は投与中止後14日以内の患者、ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中の患者又は投与中止後1週間以内の患者、治療により十分な管理がされていないてんかん患者、アルコール、睡眠剤、鎮痛剤、オピオイド鎮痛剤又は向精神薬による急性中毒患者
方には、トラマドールは投与しない
explained by 池袋スカイクリニック
ED治療薬の代表であるシルデナフィル(バイアグラ)の抗早漏効果に関する報告をみると、膣内射精潜時が有意に延長したとする報告や、変化が無いとする報告などまちまちです。しかし、多くの報告では、他の治療法と比較し、セックスの満足感やセックスに対する自信が向上し、セックスに対する不安感が減少しています。また、射精のコントロールが容易になったと感じたり、射精後の不応期(いわゆる賢者タイム)の短縮が可能となり、2回目の性行為が容易になるといった報告もあります。
この様に、ED治療薬は、早漏に対して有益な効果が多いため、単独または、他の早漏症治療薬との併用など、早漏症への適応範囲は広がっていくと思われます。
参照:
(1)Does current scientific and clinical evidence support the use of phosphodiesterase type 5 inhibitors for the treatment of premature ejaculation? : a systematic review and meta-analysis.
J Sex Med 2012;9:2404-16.
(2)The effects of three phosphodiesterase type 5 inhibitors on ejaculation latency time in lifelong premature ejaculators: a double-blind laboratory setting study.
BJU Int 2011;107:1274-7.
また、行動療法の項で解説いたしましたが、性行為を持続させるには、射精の臨界点を自覚し、その前に刺激を抑える、射精感が過ぎ去るのを待つことがポイントの一つです。このとき、勃起が萎えてしまうことがあるのですが、ED治療薬を服用している場合は、これを抑制できるため、結果として、対早漏症効果を発揮します。
また、ED治療薬を服用すると、ペニスが怒張します。
怒張したペニスの感度は、低下する傾向がある様に思います。つまり、ED治療薬を選ぶ際に、早漏傾向の方は、やや強めを選択すると効果的です。EDではない方も、少量のED治療薬でのサポートが有効です。
ED治療薬の中でも、特にバルデナフィルが早漏に有効とする報告があるため、こだわりたい方は、バルデナフィルを選択するのが良いと思います。メカニズムは、はっきりしません。
シルデナフィルやタダラフィルにも、抗早漏症効果はあります。
ED治療薬は、服薬タイミングに注意を要す薬です。大切なのは、上手に服薬タイミングを作り出せるかです。バルデナフィルが難しいのであれば、タダラフィルでも良いと思います。
早漏症に対する治療のオプションとして、ED治療薬を挙げます。
ED例の30〜50%に早漏が認められています。早漏の原因の項でもEDを取り上げておりますが、勃起を維持するために、刺激を得ようとする、セックスの強度を増加すると、それは早漏の原因となります。射精をコントロールしようとするあまり、興奮を抑えようとすると、EDとなります。
早漏とEDは、合併もするし、悪循環を形成します。これを、断ち切る必要があります。
早漏を訴える患者様の中に、実は、ご本人の自覚と異なり、早漏症では無くEDである患者様がいらっしゃいます。早漏症治療薬を使う事で、EDが顕在化し、症状の中心が、EDであったと初めて自覚する場合もあります。
勃起を維持しようと努めるあまり、ペニスへの刺激を強めようとする例があります。その場合は、刺激が強いため、オーガズムが早く訪れることになります。
先にも記載しましたが、ペニスの怒張は、感度の低下につながる様に感じます。早漏の治療を希望され、早漏症治療薬を使用することは良いと思います。
ただ、もし、それで十分な効果が得られない場合は、ED治療薬の使用もご考慮下さい。
これは、どのタイプの早漏症にも当てはまるとお考え下さい。
written by 池袋スカイクリニック
前立腺肥大症による排尿障害治療薬であるシロドシン(ユリーフ®)は、注目されている薬の一つです。
射精は、交感神経(自律神経)の働きによるため、そこをブロックし、射精を遅延させようとする薬が、選択的アルファ1受容体阻害剤であるシロドシンになります。アルファ1受容体遮断薬に分類される前立腺肥大症による排尿障害治療薬は、上記の3剤がありますが、特にシロドシン(ユリーフ®)は、アルファ1”A”受容体への選択性が非常に高いため、射精遅延効果が高い薬剤です。
性行為の2〜3時間前に服用することで、3.4分だった膣内射精潜時IELTが、10.1分に延長したとする報告があります。
いずれの薬剤も適応症は、『前立腺肥大症に伴う排尿障害』になります。早漏症の適応はありません。
参照:
(1)Silodosin and its potential for treating premature ejaculation: A preliminary report
Int J Urol. 2012;19:268–272.
(2)Effectiveness of ‘on demand’ silodosin in the treatment of premature ejaculation in patients dissatisfied with dapoxetine: a randomized control study
Cent European J Urol. 2016 Jul 8;69(3):280–284.
その薬理作用上、射精を抑制するため、どうしても、射出する性液が減少します。中には、全く射出されない場合もあります。オーガズムに達した時、通常と変わらない射精感はあるものの、実際には、いつものような精液の射出が無くなります。射出される精液量が減る例ほど、射精遅延効果が高いともされています。
逆に、この作用を有益と捉える方々もいます。射精を伴わないため、その分、体力の消耗が抑えられます。翌日に疲労感を持ち越してしまうことが減少します。さらに、いわゆる賢者タイム(不応期)が大幅に短縮させることができます。
オーガズムに射精が伴わないため、射精後の不応期(いわゆる賢者タイム)が著しく短縮されます。場合によっては、不応期が消失し、そのまま連続で性行為が可能な場合もあります。特に、ED治療薬と併用した場合、その傾向は、より強くなります。連続で性行為ができなくとも、不応期が短縮されるため、同日中の複数回の性行為が可能となる場合もあります。(この場合は、長時間作用型ED治療薬であるシアリスとの相性が良いと考えます。)
ユリーフは、本邦では2009年に市販され、使用実績も豊富です。前立腺肥大症自体が、年配の男性が患う疾患です。すなわち、年配の方が使用しても、安全性が高い薬剤です。
添付文書上、失神・意識障害の記載もありますが、頻度不明であり、問題になることは、ほぼありません。強いて挙げるとするならば、起立性低血圧、鼻閉塞感が挙げられます。特に、ED治療薬を併用した場合は、やや強く発現する可能性がるため、注意が必要とされています。
しかし、早漏に応用した場合は、副作用が多い薬剤となります。
池袋スカイクリニック
葉酸の摂取は、早漏やEDに効果がある事が指摘されています。葉酸は、セロトニンの代謝に関わっており、その補充は、抗うつ薬様の作用があると報告されています。つまり、先に早漏治療薬として挙げた、選択的セロトニン再取り込み阻害剤SSRIや、三環系抗うつ薬(非選択的セロトニン再取り込み阻害剤)と、作用としては、同方向であり、抗早漏効果を持っているとも言えます。
実際に、早漏患者の血中の葉酸濃度は低下しているとの報告もあります。葉酸を補充することは、早漏症治療に繋がります。
現在のところ、葉酸を、どの程度摂取すれば良いか明らかになっておりません。葉酸は、摂取量が少なくとも、逆に、多くても、体に悪影響を及ぼす事が指摘されています。そのため、推奨摂取量を基準にして頂くのが良いかと思います。
日本人の食事摂取基準では、推奨される葉酸の摂取量は、18歳以上の男女ともに240μg/日としています。また、上限も設定されており、年齢によって異なりますが、900〜1000μg/日となっています。アメリカCDCでは葉酸400μg/日の摂取を推奨しています。
カフェインの摂取が、膣内射精潜時を延長することも、指摘されています。性行為の2時間前に、カフェイン100mgを服用することで、2分半程度であった膣内射精潜時IELTは、5分程度に延長したとされています。それ以外にも、性行為に対する満足感が得られるとしています。
早漏治療に使うには、まだまだ、データが不足しておりますが、副作用の少なさと、コスト負担の少なさより、試していただいても良いかと思います。
参照:
The effect of on-demand caffeine consumption on treating patients with premature ejaculation: a double-blind randomized clinical trial
Curr Pharm Biotechnol. 2015;16(3):281-7.
表面麻酔薬による早漏症治療は、もっともクラシカルな治療法の一つです。表面麻酔薬であるリドカインやリドカイン/プリロカインのゼリー剤やクリーム、軟膏が有効とされています。陰茎に塗布後、30分程度経過したのちに、拭き取るか洗い流します。女性へ麻酔成分が移行すると、膣の痺れ感などを生じるため、コンドームの装着は必須です。また、苦味が強いため、オーラルセックスには適しません。副作用は、ペニスの痺れ感、皮膚の掻痒感、ED、女性器の痺れ感などが指摘されています。
尚、本邦で流通しているものは、濃度が低いため、海外論文で報告されている通りの効果は得られません。
参照:
Optimum usage of prilocaine-lidocaine cream in premature ejaculation.
Andrologia 2002;34:356-9.
難治性の早漏に対して外科的な治療が有効な場合がありとされます。陰茎の背足神経切離術やヒアルロン酸ゲル亀頭陰茎増強は、男性器の外科的に鈍麻させます。これらの方法は、生来の早漏において、行動療法や薬物療法の効果が得られなかった場合に有効であったとする報告があります。
また、外科的に余った表皮を切除することが早漏に有効とする報告もあります。しかし、外科的な早漏治療は、ほとんどの専門家が推奨していません。
治療成績の積み重ねもなく、現時点では、積極的に行うべきものではありません。
他には、早漏症に対して、鍼治療が有効であったとする報告もあります。
参照:
(1)Long-term effects of glans penis augmentation using injectable hyaluronic acid gel for premature ejaculation. Int J Impot Res 2008;20:425-8.
(2)Acupuncture versus paroxetine for the treatment of premature ejaculation: a randomized, placebo-controlled clinical trial. Eur Urol 2011;59:765-71.
池袋スカイクリニック
射精のコントロールは、意識的または無意識のうちに、射精を遅延させるのに有効なテクニックを学んだ結果であるとする研究者もいます。射精コントロールが上手な男性は、意識的に、または無意識に、性行為中の行動の変化させています。骨盤底筋群のリラックスや、膣に挿入したペニスのスラストのテンポの鈍化や深さなどを変化させています。
ここで紹介する行動療法は、射精を意識し、それをコントロールできる様にすることを目的としています。
ケーゲル体操(Kegel exercises)とは、骨盤底筋群を強化することで、射精のコントロールを容易にすることを目指した運動療法です。報告によって差はありますが、ケーゲル体操(Kegel exercises)は、早漏症患者の55〜83%に有効だったとする報告や、 トレーニング前の平均射精時間は 31.7 秒だったものが、 骨盤底筋群トレーニングの終了時には 146.2 秒にまで延長、4 倍以上の増加したとする報告もあります。
骨盤底筋群は、様々な原因で弱くなります。
などが原因となりえますが、そもそも、現代人は、骨盤底筋群が弱いことが指摘されています。
まずは、おトイレで、排尿中に、おしっこを止める練習をして下さい。おしっこを止めることができるようになったら、この力の入れ方を、しっかりと覚えて下さい。これが、骨盤底筋群を引き締める力の入れ方になります。
そうしたら、まず3秒間、陰部から肛門を締め上げるように、ギュッと骨盤底筋群に力を入れて下さい。 押し下げるのではなく、引き上げる、引き締めるイメージです。 (ビー玉の上に座り、それを持ち上げるイメージと表現することもあります。)3秒間、力を入れた後、3秒リラックスしていただきます。この時、息を止めないようにして下さい。また、腹部や脚部、臀部に力を入れないようにし、骨盤底筋群だけに力を入れるように集中して下さい。これを10〜15回程度繰り返していただきます。 この連続を1セットとしていただき、1日3セット程度行っていただきます。3秒間の引き締めが容易にできるようになったら、引き締める時間を、例えば5秒、10秒、15秒などと延長して下さい。
ケーゲル体操(Kegel exercises)は、簡単な体操ですので、お時間のあるときに(例えば、電車で移動中や、お仕事の息抜きのタイミング、もちろん、 決まったお時間を作っていただいても構いません)、実施可能です。いつでも構いません。ケーゲル体操(Kegel exercises)を行うにあたって、様々な姿勢で行うことが良いとされます。立っている時、座っている時、仰向けになっている時、様々な体位で行って下さい。数週間から数ヶ月後以内には効果が実感できるとされています。
臨界点に達してしまったらば、射精を堪えるしか無いのですが、それ以前であれば、骨盤底筋群をリラックスさせ、射精感が過ぎるのを待ちます。ケーゲルエクササイズは、骨盤底筋群のコントロールを目的とした体操になります。ここでは、早漏に対するケーゲル エクササイズの説明をしましたが、
を予防することにも効果的とされています。しばしば、女性の尿失禁に対して指導されますが、男性においても有効です。
注:力を入れる時間、リラックスする時間は、指導する施設によってまちまちです。
参照:
(1)Pelvic floor muscle training improves erectile dysfunction and premature ejaculation: a systematic review
Physiotherapy Volume 105, Issue 2, June 2019, Pages 235-243
(2)Pelvic floor muscle rehabilitation for patients with lifelong premature ejaculation: A novel therapeutic approach
Abstract at the 29th Annual EAU Congress.
池袋スカイクリニック
スタート-ストップ法は、1956年にSemansによって提唱された方法で、射精に達する臨界点を自覚することにより、 射精を遅延させる行動療法の一つです。事項で説明するスクイーズ法squeeze-techniqueも、同様です。
射精のコントロールは、意識的または無意識のうちに射精を遅らせるのに効果的な技術を使用することを学んだ結果であると主張する研究者もいます。図を参考にしていただきたいのですが、早漏症(赤線)の場合は、射精の臨界点を自覚することが乏しいため、 射精まで、一気に到達するとされています。この臨界点を過ぎるち、射精は反射であるため、引き返すことができません。射精の臨界点を自覚することができれば、その時点で、休憩などを挟めば、射精の衝動をコントロールし、 引き返すことができます。
トレーニング(紫線)は、言わば、臨界点の手前で引き返す訓練です。
射精の臨界点が自覚できるようになる(青線)と、より上手に、臨界点付近で、勃起をコントロール可能になるとされています。イメージとては、図の紫線になります。
頻度に関しての明確な記載は有りませんが、週3回程度を目安にして下さい。スタート-ストップ法を繰り返すことで、ご自身の射精衝動の臨界点を把握しやすくなり、その手前で、ペニスのピストン運動を停止したり、 セックスの強度を減弱するなどが可能となり、射精のコントロールが容易になるとされています(図の青線)。
スタート-ストップ法を3ヶ月行うことで、トレーニング前は平均膣内射精時間が30秒そこそこだった例が、トレーニング後には、 4分弱にまで延長したとする報告があります。さらに、上述のケーゲル体操(Kegel exercises)を組み合わせることで、およそ9分まで膣内射精時間を延長できたとされています。
この方法は、マスターベーション時か、性行為時に行うことになります。 性行為時に行う場合は、性行為の中断となるため、初めは、マスターベーション時に行うのが良いでしょう。まず、普段されているように、ペニスに刺激を加えていきます。この時、AV動画などを視聴することは構いません。オーガズムに達しそうになったら、刺激を止め、射精の衝動が落ち着くまで待ちます。射精の衝動が落ち着いてきたら、再び、ペニスへの刺激を再開して下さい。これを繰り返します。5回程度射精を抑制できたら、最終的には、オーガズムに達し、射精していただいて構いません。継続時間として、10~15分の間、繰り返すのが理想的とされています。
射精感がなくなるまでストップしているとき、性活動に対して集中力が途切れ、勃起が失われていく場合は、ED治療薬で勃起をサポートすることも可能です。スタート-ストップ法に加えて、ED治療薬を併用することで、より勃起を維持しやすくなり、効果的です。
参照:
(1)Zilbergeld B. Toronto: Bantam; Male sexuality. 1978. p. 334.
(2)Semans JH. Premature ejaculation: A new approach.
South Med J 1956;49:353–8.
(3)Comparison of the results of stop-start technique with stop-start technique and sphincter control training applied in premature ejaculation treatment
PLoS One. 2023 Aug 10;18(8)
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スクイーズ方も、ストップ-スタート法と同様、古くから行われている、早漏症に対する行動療法の一つです。 1970年にマスターズとジョンソンによって提唱された、ストップ-スタート法(stop-start technique) を発展させた行動療法です。ストップ-スタート法と同様に、ご本人の射精の臨界点を知ることにより、セックスの強度をコントロールしようとするものです。異なるのは、亀頭をスクイーズ(圧迫する)ことで、より早く、射精の衝動を抑えることができるとされている点です。亀頭のスクイーズ(圧迫し萎ませる)は、球海綿体筋の収縮を引き起こし、射精衝動が軽減しやすくなるとされています。
その方法は、ストップ-スタート法と同様に、まず、ペニスに刺激を加え、オーガズム直前で、刺激を停止します。ストップ-スタート法と異なるのは、ここからで、スクイーズ法の名前通り、ご本人のペニスの先端、 つまり、充満している亀頭部を優しくスクイーズする(搾る)ことで、萎ませます。搾るというよりは、圧迫すると言ったほうが良いかもしれません。もう少し具体的に説明すると、亀頭の、陰茎の接合部近くを、親指と人差し指で、腹側と背側から圧迫します。射精衝動が収まるまで、圧迫を続けます。時間にして30秒程度とされていますが、個人個人で、圧迫時間は異なります。1分以上必要な方もいます。圧迫時間は、射精衝動が落ち着くまでになります。
スクイーズ法は、セックス時に行うことも可能です。この場合は、パートナーにスクイーズを行ってもらっても構いません。
スクイーズ法は、ペニスの圧迫に伴い不快感が生じる場合もあります。また、セックスを中断するため、勃起が萎えてしまう事もあります。ED治療薬を併用する事で、勃起の萎えを抑制することが可能となり、より早漏症に効果的となります。
参照:
(1)Behavioral Therapies for Management of Premature Ejaculation: A Systematic Review
Sex Med. 2015 May 8;3(3):174–188.
(2)Assessment of as needed use of pharmacotherapy and the pause-squeeze technique in premature ejaculation.
Int J Impot Res, 2001. 13: 41.
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ペニス(陰茎)根本マスターベーション(penis-root masturbation)とは、比較的、最近提唱されている、 早漏症改善のための行動療法の一つです。3ヶ月のトレーニング後には、膣内射精までの所要時間が、おおよそ60秒未満だった方が、 180秒まで延長する(3倍以上)と報告されています。遅漏症の患者様の多くが、特異なマスターベーション(床に擦りつけるなど)をしていることに着想を得た行動療法です。
その方法は、まず、下図のように、ペニスの根本部の背側(近位端1/3以内:体に近い側の1/3以内)に、 片手または両手の親指をあて、円を描くように、または、ペニスに沿って、 しっかりと性的な刺激を感じるようにマッサージを加えます。
射精感があった場合、射精感が収まるまでは刺激を加えるのを控えます。射精感が収まった後、同様のマッサージを繰り返します。これを10〜15分程度繰り返していただきます。
トレーニング後に射精するのは構いません。マスターベーションでも、膣内射精でも良いとされています。
つまり、この方法は、マスターベーション中だけでなく、性行為中でも大丈夫です。 また、トレーニング中のAV動画(ポルノ動画)などの視聴覚的性的刺激や、パートナーのボディタッチ、キス等も許可されています。
ペニス(陰茎)根本マスターベーションは、週3回、3ヶ月実施していただきます。
これを行うことで、ペニスの挿入後60秒未満で射精に至っていた方が、平均で180秒まで射精遅延に成功したと報告されています。また、ペニスの性感覚によって誘導される電位(電圧)が測定(陰茎背神経体性感覚誘発電位測定)されており、 神経伝達速度が遅くなっている(神経が鈍くなっている)ことも証明されています。ペニス(陰茎)根本マスターベーション療法のポイントは、亀頭、陰茎小帯、陰茎遠位部に刺激を加え無いようにすることです。
参照:
(1)Regular penis-root masturbation, a novel behavioral therapy in the treatment of primary premature ejaculation
Asian J Androl. 2019 May 21;21(6):631–634.
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厚手のコンドームは、ペニスを充血させることで勃起硬度が増し、勃起の持続、膣内射精潜時IELTが延長することが示されています。コンドームの2枚重ねも、厚手のコンドームと同様の効果があることが示されています。
参照:
Efficacy evaluation of thickened condom in the treatment of premature ejaculation.
Transl Androl Urol.2022 Feb;11(2):253-259.
お若い方であれば、セックスに先立って、一度、マスターベーションを行うのも手段の一つです。一度、射精を行うことで、2回目の射精が遅延します。1回目の射精後、どの程度間隔を開ければよいのかは、個人差が多いところです。まずは、1〜2時間開けるところから始めてみて下さい。
射精後には不応期(俗に言う賢者タイム)が存在するため、性行為本番間際にマスターベーションを行うと、いざ、本番というときに、勃起が得られない可能性があります。また、精力がもともと弱めの方の場合、性欲自体の高まりが得られず、性行為が失敗に終わる可能性もあります。そのため、お若い方限定の方法かもしれません。2回目の勃起が得にくい場合は、ED治療薬を併用を考慮して下さい。
さらに、この方法とシロドシンを併用することは、より効果的である可能性があります。シロドシンは、精液の射出を抑制するため、不応期を短縮させ、性的な疲弊を抑制する可能性があります。
参照:
Premature ejaculation: do we have effective therapy?
Transl Androl Urol. 2013 Mar;2(1):45–53.
など
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持続時間だけで判断すると、各学会の診断基準・定義からすると早漏であると考えられます。ご本人が、それに対し苦痛を感じたり、パートナーが満足できていないのであれば、治療対象となります。もし、精神的な苦悩など無いのであれば、必ずしも治療をしないといけない訳ではありません。
世界的に膣内射精線時IELTに人種差は無く、その平均は、およそ5〜6分とされています。一般的には、膣内射精潜時IELTで言うと、1〜3分未満が早漏とされていることが多いのですが、統一された基準はありません。そのため、平均より早い場合、具体的には4分未満の場合でも、早漏症であると提唱する研究者もいます。
ここで重要な事は、単純に”時間”だけで判断するのではなく、ご本人とパートナーの満足度が重要となります。特に不満が無いのであれば、問題ありません。
膣内射精潜時IELTの平均は5〜6分とされています。膣にペニスを挿入して10分保たせることができるのであれば、客観的には早漏では無いと言えます。もし、早漏と感じるのであれば、主観的早漏である可能性が高いです。また、パートナーが満足できているのであれば、治療の対象になりません。お互い満足できていないのであれば、治療も考慮されます。
詳しくは、主観的早漏の項をご参考下さい。
例えば、性行為の回数をこなすことで改善するのであれば、生理的変動性早漏と考えます。性行為の頻度や心因が原因と考えます。セックスに対する不安感が強いのであれば、一時的に治療を行っても良いかもしれません。成功体験を積んでいただいて、自信が付くまで、薬でサポートします。毎回毎回、同じ膣内射精潜時IELTと言う訳にはいきません。
”そう言う時もある”
と、お考えしていただいても良いかもしれません。
残念ながら、薬物療法で早漏を根治することはできません。早漏治療薬の服薬時のみ効果が得られます。
原因にも因りますが、行動療法を継続することで、ある程度の効果が期待できます。
早漏の原因に因ります。国際性医学会の分類を参考にしながら、読み進めてください。『生来の早漏』の中でも、遺伝的な要因が強いものは、根治は、難しいかもしれません。ただ、
『生来の早漏』≠ 『遺伝的早漏』
では、ありません。心因や初期の性体験の影響など、様々な要因があって、早漏になっているケースもあります。心因を取り除く事、行動療法を継続する事で、ある程度、改善が認められます。後天的早漏は、例えば、生体側の原因となった慢性前立腺炎などの治療が奏功すると改善する可能性があります。生理的変動性早漏は、その時の体調や興奮度合いなどで、膣内射精潜時は変動することを理解する必要があります。主観的早漏は、ご本人が”早漏と思い込んでいる”状態ですので、早漏に対しての知識を得る事が必要です。
池袋スカイクリニックで処方する早漏治療薬は、膣内射精潜時IELTを、2〜7倍に延長すると報告されています。効果には個人差があります。そのため、複数タイプの薬剤をご用意しています。ご本人に適した早漏治療薬を選択してください。
早漏症に使用される一部の薬剤において、添付文書上、
『連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること』
と記載されているものもありますが、その薬物依存性の頻度は10万人に1人未満(0.001%未満)とされています。依存が生じた例の全てが、過去に薬剤依存性の既往があった例ともされています。一般の方が、少量使用する分には、依存性は、ほぼ生じません。
生来の早漏の一部に遺伝の関与が考えられています。しかし、双子を対象とした研究報告や、家族歴のある(父親が早漏)などの研究報告では、遺伝だけでは原因が説明できないことも報告されています。
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日曜・祝日:10〜16時
注:祝日であっても、日程により、20時まで開院している場合があります。
(詳しくは”お知らせ”を確認して下さい)
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