トラネキサム酸(トランサミン)・シナール配合錠・ユベラN・ハイチオール・グルタチオン|美白美容
肌の悩みは、女性にとって付き物とも言えますが、年齢や生活環境、ホルモンバランスなど、さまざまな原因が関与しています。
池袋スカイクリニックでは、こうした複雑な肌の変化に対し、医師しか処方できない処方箋医薬品を処方いたします。
医療用成分を利用した美容医療は、表面的なケアでは届かない肌の内側へ働きかけ、根本的な改善を目指します。
医療の力で肌本来の機能を整えることで、自然で健やかな美しさを引き出します。
一時的な対処ではなく、将来を見据えた肌づくりを、お考え下さい。
肌のケアは、肌本来の自然な明るさを取り戻すだけではありません。
肌への自信を回復することは、自分への自身に繋がります。
『肌が明るくなる』
という変化は、単に見た目の印象だけでなく、内面の自信にもつながります。
『自分らしさ』
の回復にもつながります。
池袋スカイクリニックでは、オンライン診療で、各種美容用の医薬品を処方しております。
もちろん、全てを使用するのが理にかなっているのですが、もし、悩まれているのであれば、
『トラネキサム酸』
『シナール配合錠』
で、開始することをお考え下さい。
さらに、
『ハイチオール』または『ユベラ』
を症状に合わせて追加していただくと効果的です。
下記表をご参考にしてください。
肌の奥から健やかに、透明感のある素肌を目指しましょう。
併用すると効果が高まる:
→ トラネキサム酸+シナール+ユベラ(肝斑・色素沈着ケアパターン)
→ ハイチオール+グルタチオン(肌再生+美白パターン)
池袋スカイクリニックで処方する薬剤は、市販の医薬品とは異なります。
医師の診察が必要となる処方箋医薬品になります。
仮に同成分の医薬品が市販されていたとしても、医療用処方箋薬は、その成分量が圧倒的に多いことが殆どです。
また、市販薬は、表記されている成分量と、実際の含有量に差があること多く、効果が不確実なこともあります
時間が作れない方や、遠方で来院が難しい方は、テレビ電話によるオンライン診療がおすすめです。
手順としては、
ホームページを一読していただくと、診察がスムーズです。
ご質問があれば、診察時に、担当医師にお尋ね下さい。
現在、各種美容用医薬品は、100錠単位で処方しております。
医師と相談し、ご希望の医薬品を選択していただきます。
診察費用は頂いておりません。
『お薬代』と『送料』
のご負担になります。
ヤマト運輸の宅急便コンパクトで発送致します。
北は北海道から、南は沖縄まで、発送可能です。
離島にお住まいの方でも、発送を承っております。
お支払い方法は、銀行振込およびクレジットカードによる決済、現金書留に対応しております。
対応しているクレジットは、下記となります。
15時まで(日曜・祝日は13時まで)に決済確認できた場合は、即日発送いたします。
お急ぎの場合は、カード決済をお勧めいたします。
銀行振込の場合は、銀行の仕様によって、決済完了にお時間がかかる可能性があります。
また、日曜・祝日の場合は、週明けにならないと決済確認できない場合もございます。
ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
注:「老人性色素斑(紫外線による加齢シミ)」、「そばかす」、「遅発性太田母斑」には、効果が限定的です。
出典:日本皮膚科学会「色素性病変ガイドライン2022」
トラネキサム酸は、もともと止血剤として医療の現場で使用されていました。
近年、皮膚科学の分野での研究が進み、肝斑やくすみなどの色素沈着に対して有用であることが明らかになっています。
その作用は、メラノサイトの活性化を抑え、メラニンの過剰生成を防ぐことにあります。
また、炎症を鎮める働きにも優れており、肌内部で起こる微細な炎症による色素沈着の悪化を防ぐ役割も果たします。
これらの特性により、トラネキサム酸は
『肌の透明感を守るための医療的アプローチ』
として注目されています。
出典:日本皮膚科学会「肝斑治療ガイドライン2011」
出典:第一三共ヘルスケア『トランシーノ医療情報』
トラネキサム酸の主な美容的効果は、
『抗プラスミン作用』
によってもたらされます。
トラネキサム酸は、上記のプロセスにより、メラニンの産生を抑え、シミや肝斑の予防・改善に寄与します。
また、これに加え、
にも効果があります。
皮膚のバリア機能維持において、細胞膜脂質の酸化を防ぐことが重要です。
細胞膜脂質の酸化は角層構造の不安定化を招き、経皮的な水分喪失や乾燥、炎症の引き金となります。
ビタミンEは細胞膜脂質の酸化を防ぐことにより、角層の構造的安定性を保持し、水分保持能の維持に貢献します。
ビタミンE(ユベラ)には、血小板凝集抑制作用や血管拡張作用があり、毛細血管を含む末梢循環の改善します。
これにより、皮膚組織への酸素および栄養素の供給が円滑となり、くすみの改善や皮膚トーンの均一化といった臨床的変化が認められます。
冷え性に関連する肌トラブルの改善に寄与します。
ビタミンC(アスコルビン酸)と併用されることで、酸化還元サイクルが形成され、互いの抗酸化作用を補完し合うことが知られています。
これにより、紫外線や環境ストレスによるメラニン生成やコラーゲン分解酵素(MMPs)の活性化抑制にも相乗的に作用する可能性があります。
状態によっては、ビタミンC、L-システインなどの内服薬と併用することで、より高い効果が期待できます。
胃への刺激を抑えるため、食後の服用が推奨されていますます。
出典:医療用トラネキサム酸製品 添付文書(クラシエ・第一三共・共和薬品など)
副作用の出現は、比較的稀ですが、強いてあげると、
『胃の不快感、吐き気、食欲低下』
『 下痢、腹痛』
『 じんましん、皮膚のかゆみ』
となります。
重大な副作用として、
『血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、脳梗塞など)』
が挙げられていますが、きわまて稀な副作用です。
しかし、念の為、『血栓症の既往がある方』、『経口避妊薬(ピル)を使用中の方』、『喫煙習慣のある方』、『高齢者や長時間座していることが多い方』は、医師にご相談ください。
通常、1〜2ヶ月で肌のトーン改善を感じ始め、肝斑の改善には3ヶ月程度の継続が推奨されます。
医療機関で処方されるトラネキサム酸は、有効成分が高用量・高品質で、治療効果の信頼性が高くなっています。
市販のサプリは含有量が少なく、美容効果が十分に得られない可能性があります。
安全性が確立されていないため、妊娠中・授乳中は使用を避けてください。
医師の管理のもとであれば、数ヶ月〜1年程度の長期服用も可能です。
ただし、定期的なチェックと休薬の検討が必要です。
出典:日本皮膚科学会「肝斑治療ガイドライン」
出典:シナール配合錠 添付文書(第一三共株式会社)
出典:厚生労働省 医薬品添付文書データベース
多くの女性は、肌のくすみ、色ムラ、紫外線によるダメージなど、肌の悩み抱えていると思います。
シナール配合錠は、お体の内側から肌環境を整えます。
具体的には、
『肝斑』
『日焼け後の色素沈着の予防』
『全体的な肌のトーンアップ』
等を目的として処方されます。
外的ケアだけでは届きにくい部分に対して、“内側からのアプローチ”します。
”未来の肌をつくる”ためには、毎日の積み重ねが重要です。
シナール配合錠は、アスコルビン酸(ビタミンC)200mgおよびパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)3mgを含有する複合ビタミン製剤であり、色素性疾患、ビタミン補給、創傷治癒促進などを目的として、長年にわたり広く使用されている医療用医薬品です。
もともとは、ビタミン補給や色素沈着の改善などに用いられてきました。
近年では、美容医療の現場においても重要な役割を果たしています。
ビタミンCは、メラニン生成を抑制し、シミやくすみの予防に貢献します。
さらに、コラーゲンの生成を促進し、ハリのある肌をサポートします。
また、パントテン酸は皮膚や粘膜の健康維持に関与し、肌荒れや炎症の予防にも寄与します。
シナール配合錠は、美白や肌の透明感の向上、紫外線ダメージからの肌の保護、さらには、抗酸化作用など、美容皮膚科領域において幅広く活用されています。
シナール配合錠の主成分であるアスコルビン酸(ビタミンC)は還元型抗酸化物質として、皮膚内で発生する活性酸素種(ROS: Reactive Oxygen Species)を中和する能力を有します。
紫外線、大気汚染、炎症反応などにより誘導されるROSは、細胞膜脂質、核酸、タンパク質を酸化的に損傷し、皮膚老化や色素沈着を促進します。
アスコルビン酸(ビタミンC)はこれらの酸化ストレスに対し、直接的に、または、酸化型ビタミンE(トコフェロール)を還元し再活性化することで、抗酸化作用を発揮します。
この抗酸化能は、光老化(photoaging)の抑制や創傷治癒の促進にも影響を与えます。
ビタミンCはチロシナーゼ酵素の活性を阻害することにより、メラニン合成経路におけるL-ドーパ→ドーパキノン→メラニンの変換を阻害する。
さらに、有色の酸化型メラニンを還元型メラニンに変える(還元する)ことで、既存の色素沈着の薄化にも一定の効果を示す。
肝斑や炎症後色素沈着(PIH)、日焼け後の色素沈着においては、他剤(例:トラネキサム酸)との併用療法で相乗効果が期待される。
アスコルビン酸は、コラーゲンの合成過程に不可欠なプロリルおよびリシル水酸化酵素の補酵素として機能します。
これらの酵素は、I型およびIII型コラーゲンの成熟に不可欠であり、これにより、真皮の構造的安定性と弾力性の維持に関与し、小ジワやたるみ予防に寄与します。
ビタミンCは、皮膚内でのセラミド合成や脂質代謝にも関与しており、皮膚バリア機能の維持と経皮水分蒸散(TEWL)の抑制をサポートすることが報告されている。
パントテン酸は、すべての生命に必須であり、補酵素A(CoA)の前駆体として、脂質・炭水化物・アミノ酸の代謝に関与します。
具体的には、上皮細胞のターンオーバーおよび皮膚再生の補助的役割を担います。
アスコルビン酸の吸収・代謝を支える補助因子として、皮膚粘膜系の健常維持に寄与します。
パントテン酸は、細胞内の脂質・糖質・アミノ酸代謝に不可欠な補酵素Aの中核を構成する。
皮膚細胞において、
『細胞エネルギー代謝の活性化(TCA回路、β酸化の補助)』
『脂質代謝の制御(皮脂合成、角質脂質バリアの形成)』
『傷害部位でのアセチルCoA供給による再生促進』
などを促します。
これにより、角化細胞の増殖・分化、線維芽細胞の活性、皮膚バリアの再構築といった局面で補助的役割を果たします。
複数のin vitroおよびin vivo研究により、パントテン酸には皮膚創傷部位での線維芽細胞増殖促進、上皮化促進、炎症性サイトカイン(TNF-α, IL-6)の抑制作用が報告されている。
これにより、
『ニキビやアトピー性皮膚炎などの炎症性疾患の緩和』
『レーザー・ピーリング後の治癒促進』
『バリア機能の損傷軽減』
といった効果が期待されます。
パントテン酸は、皮脂腺機能の調節に関与し、過剰皮脂分泌を抑制する可能性が示唆されている。
これはニキビ(尋常性ざ瘡)への内服補助療法としても研究されており、毛包内環境の正常化や炎症抑制との相乗効果が期待される。
ビタミンCは水溶性のため、一度に大量に摂っても体外に排出されてしまうため、こまめな服用が効果的です。
また、トラネキサム酸、ユベラ(ビタミンE)、ハイチオール(L-システイン)などとの併用もよく行われます。
出典:シナール配合錠 添付文書/インタビューフォーム(第一三共)
『軽度の胃部不快感、吐き気』
『下痢・腹痛』
『発疹、かゆみなどの過敏症状(稀)』
水溶性ビタミンであり、過剰に体内に蓄積することはほとんどないため、安全性は高いとされています。
重大な副作用として、
『血栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症、脳梗塞など)』
も指摘されていますが、極めて稀な副作用です。
以下の方は、服用前に必ず医師にご相談ください。
『血栓症の既往がある方』、『経口避妊薬(ピル)を服用中の方』、『喫煙習慣ある方』、『高齢者や長時間座位が多い方』
参照:
(1)Vitamin C in dermatology.
Indian Dermatol Online J. 2013 Apr;4(2):143-6.
(2)Ebner F et al. Topical use of dexpanthenol in skin disorders. Am J Clin Dermatol. 2002;3(6):427-33.
出典:皮膚科学会誌 125巻 「美白におけるビタミンCの役割」
出典:日経メディカル・ドラッグインフォメーション
シナールは医療用に成分量と品質が安定しており、治療目的で用いられる点が異なります。市販品に比べ、有効成分の含有量が明確で、安定性が高いです。
シミや肝斑、くすみに対しては、約4〜8週間で肌の明るさやトーンの変化を感じ始める方が多いです。
継続することで、徐々に肌の透明感や均一感が向上します。
水溶性ビタミンのため、余分な分は尿中に排出されます。
ただし、高用量長期使用は腎臓への影響に配慮する必要があります。
現代人の食事では、必要量のビタミンC摂取が不十分な場合も多いため、内服補助が有効です。
特に肌トラブルが出ている方には集中的な補給が必要です。
主成分であるトコフェロール酢酸エステル(ビタミンE)は、体内の血流改善や抗酸化作用に優れ、細胞の酸化ダメージを抑える働きを持っています。
ビタミンEは脂溶性のため、細胞膜レベルでの保護機能を発揮し、紫外線や環境ストレスから肌を守ります。
さらに、毛細血管の血流を促進する作用によって、肌に必要な栄養や酸素の循環をサポートし、肌の代謝を内側から整えていきます。
ビタミンEは細胞膜に局在し、細胞膜脂質の過酸化反応を抑制することで、酸化ストレスによる細胞損傷を防ぎます。
これにより、紫外線曝露によって誘導される光老化(photoaging)や炎症誘発性の色素沈着に対して予防的に作用することが示唆されています。
特に、シミや肝斑に関与する炎症性メラノサイト刺激経路の抑制に関与するとされています。
皮膚のバリア機能維持において、細胞膜脂質の酸化を防ぐことが重要です。
細胞膜脂質の酸化は角層構造の不安定化を招き、経皮的な水分喪失や乾燥、炎症の引き金となります。
ビタミンEは細胞膜脂質の酸化を防ぐことにより、角層の構造的安定性を保持し、水分保持能の維持に貢献します。
ビタミンE(ユベラ)には、血小板凝集抑制作用や血管拡張作用があり、毛細血管を含む末梢循環の改善します。
これにより、皮膚組織への酸素および栄養素の供給が円滑となり、くすみの改善や皮膚トーンの均一化といった臨床的変化が認められます。
冷え性に関連する肌トラブルの改善に寄与します。
ビタミンC(アスコルビン酸)と併用されることで、酸化還元サイクルが形成され、互いの抗酸化作用を補完し合うことが知られています。
これにより、紫外線や環境ストレスによるメラニン生成やコラーゲン分解酵素(MMPs)の活性化抑制にも相乗的に作用する可能性があります。
副作用の出現は、あまり無いのですが、強いてあげると、
『軽度の胃部不快感、吐き気』
『 下痢・便秘などの消化器症状』
『 かゆみ・発疹などの過敏症(稀)』
となります。
高用量で長期使用時は、稀に過剰症として頭痛・疲労感・肝機能値上昇などが報告されています(600mg/日以上を長期使用した場合) 。
ただし、通常の美容目的での使用量(200~400mg/日)では安全性は高く、深刻な副作用はほとんど報告されていません。
出典:PMDA 医薬品副作用情報
出典:厚生労働省「ビタミンE過剰摂取に関する注意事項」
参照:
(1)Thiele JJ, et al. Vitamin E in human skin: organ-specific physiology and considerations for its use in dermatology.
Mol Aspects Med. 2007.
(2)Burke KE. Mechanisms of aging and development – a new understanding of environmental damage to the skin and prevention with topical antioxidants.
Mech Ageing Dev. 2018.
ユベラは医療用医薬品であり、品質と含有量が安定し、治療目的で明確な効果をもって処方されます。
市販品よりも信頼性が高い製剤です。
血流改善や抗酸化によるくすみの改善は2週間~1ヶ月程度で実感されることが多いです。
シミなどの改善には3ヶ月以上の継続が推奨されます。
可能です。特にトラネキサム酸やシナールと併用することで、肝斑やくすみに対する効果を高めることができます。
適正な用量であれば、長期間飲み続けても安全性が高いです。過剰摂取に注意しつつ継続服用が効果的です。
もちろん可能です。
血行改善や皮脂の酸化防止効果は、男性の肌トラブルやくすみ、毛穴ケアにも有効です。
出典:L-システインの作用機序と安全性(薬学雑誌)
出典:第一三共ヘルスケア「ハイチオールホワイティア製品情報」
ハイチオール(一般名:L-システイン)は、必須アミノ酸の一種であるL-システインを主成分とする医薬品です。
皮膚の代謝を正常化し、シミや色素沈着の改善、肌の透明感アップ、抗老化サポートに役立つ成分として美容医療でも注目されています。
メラニンの代謝制御、抗酸化防御、皮膚角化細胞のターンオーバー促進など、皮膚の恒常性維持に関与します。
美白内服の三大成分(トラネキサム酸、ビタミンC、L-システイン)の一角を担う存在とも言われています。
紫外線や炎症などにより活性化されたチロシナーゼ酵素の働きを抑えることで、メラニン色素の生成をブロックします。
具体的には、主成分であるL-システインは、メラニン合成経路(チロシナーゼ→ドーパ→ドーパキノン→メラニン)の過程で、ドーパキノンと直接結合し、ユーメラニン(黒色メラニン)ではなく、フェオメラニン(黄赤系メラニン)生成を誘導します。
これにより、ユーメラニン(黒色メラニン)の生成を抑制し、皮膚の暗色化を防ぎます。
さらに、ドーパキノンを還元型に戻し、過剰なメラニン合成を防ぐ作用もあります。
L-システインは、紫外線による酸化ストレスを抑制し、光老化や色素異常を予防する。
また、体内の主要な抗酸化物質であるグルタチオンの前駆物質でもあり、肝臓内でグルタチオン合成を促進し、体内の解毒作用(デトックス)を高める働きがあります。
皮膚細胞の新陳代謝を促進し、メラニンを含んだ古い角質を排出する働きがあります。
特に、表皮のターンオーバーが低下しがちな加齢肌やストレス肌において、くすみ改善や肌の明るさ向上させます。
L-システインは比較的安全性が高い医薬品ですが、ごく稀に、
『胃の不快感』、『吐き気』、『腹痛』、『下痢』、『発疹やかゆみ(過敏症)』などが生じるとされています。
また、長期的な過剰摂取によって、白髪の増加を懸念する報告もありますが、明確な因果関係は不明です。
通常の用量を守っていれば、深刻な副作用のリスクは非常に低いとされています。
出典:PMDA 医薬品副作用情報
参照:
(1)Role of antioxidants in the skin: Anti-aging effects.
J Dermatol Sci. 2010 Oct;58(2):85-90.
(2)Melanin: from melanocyte to keratinocyte transfer.
Pigment Cell Res. 2003 Dec;16(5):548-59.
出典:厚生労働省「医薬品添付文書(グルタチオン製剤)」
出典:日本美容皮膚科学会誌 Vol.25(2021)「グルタチオンの美白メカニズムに関する研究」
グルタチオンは、グルタミン酸・システイン・グリシンの3つのアミノ酸から構成されるトリペプチド型抗酸化物質で、人体のあらゆる細胞に存在します。
主に強力な抗酸化作用と解毒(デトックス)作用を持っています。
皮膚科美容領域では、
『酸化ストレスからの防御』
『メラニン生成の制御』
『皮膚細胞の修復促進』
といった多面的な役割を担い、美白効果や肌の老化防止作用が注目されています。
グルタチオンは、活性酸素種(ROS)や過酸化水素(H₂O₂)を直接中和し除去します。
また、グルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)系により、脂質過酸化物を無害な脂肪酸へと変換し、細胞膜を保護する。
さらには、紫外線(UV)曝露による光酸化ダメージを抑制し、光老化(photoaging)防止します。
このようなメカニズムによって、紫外線やストレスによる酸化ダメージを防ぎ、肌の老化を抑制します。
グルタチオンは、チロシナーゼ活性を抑制し、メラノサイトでのメラニン生成を直接制御します。
黒色のユーメラニン(eumelanin)合成を抑制し、黄色〜赤色のフェオメラニン(pheomelanin)生成を促させます。
さらに、ドーパキノンなどメラニン前駆体を還元することで、メラニン合成プロセス自体を抑制します。
このような作用により、
『肌全体の明るさ向上』
『色素沈着(シミ・肝斑)予防』
が期待できます。
グルタチオンは、DNAや細胞膜タンパク質の酸化損傷を修復する過程に関与し、皮膚細胞の再生と修復を促進させます。
炎症誘発性サイトカイン(TNF-α、IL-6など)の産生抑制に関与し、慢性炎症から派生する色素沈着や皮膚劣化の進行を防止します。
肝臓において有害物質と結合し、解毒作用(デトックス)を発揮します。
疲労や肌トラブルの元となる毒素の排出を助けます。
グルタチオンは生体内に自然に存在する物質であるため、副作用のリスクは非常に低いとされています。
重篤な副作用は極めてまれで、安全性の高い薬剤です。
報告されている副作用は、『胃部不快感』、『吐き気』、『軽度のアレルギー反応(発疹、かゆみなど)』です。
参照:
(1)Glutathione and its antiaging and antimelanogenic effects.
Clin Cosmet Investig Dermatol. 2017;10:147-153.
(2)Glutathione as an oral whitening agent: A randomized, double-blind, placebo-controlled study.
J Dermatol Treat. 2012;23(2):97-102.
個人差がありますが、1~2週間で肌のくすみが改善されたという報告もあります。
シミやトーンアップ効果は1〜3ヶ月程度の継続が必要です。
医薬品レベルの効果を求める場合は医療用の処方薬が優先されます。
市販品も補助的には有用ですが、含有量が少ない場合が多いため、注意が必要です。
はい。むしろトラネキサム酸・ビタミンC・ユベラなどとの併用で相乗効果が期待されます。
グルタチオンは安全性が高い成分ですが、3ヶ月使用したら1ヶ月休むなどの「サイクル服用」が理想的です。
開院時間
月曜日〜土曜日:10〜20時(祝日を除く)
日曜・祝日:10〜16時
注:祝日であっても、日程により、20時まで開院している場合があります。
(詳しくは”お知らせ”を確認して下さい)
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