偽造・模造ED治療薬|池袋スカイクリニック

偽造・模造ED治療薬

池袋スカイクリニック

  • 騙されないようにするには
  • 日本新薬が運営する『EDケアサポート』で医療機関を検索する
  • 非正規の医薬品の見分け方|日本語記載の有無
  • 製造国と製薬メーカーを確認する
  • 治療内容を知る権利

海外製の非正規ED治療薬やAGA治療薬を扱う医療機関

未認可の海外製ジェネリック医薬品を厚生労働省認可と偽るクリニックの存在
  • 騙されないようにするには
  • 日本新薬が運営する『EDケアサポート』で医療機関を検索する
  • 非正規の医薬品の見分け方|日本語記載の有無
  • 製造国と製薬メーカーを確認する
  • 治療内容を知る権利

騙されないようにするには

最近、本邦未認可の海外製ED治療薬やAGA治療薬であるフィナステリドを扱う医療機関が増加しております。

全国展開しているクリニックであっても、安心できるわけではございません。ネット上で、大々的に広告を掲載している、オンライン専門クリニックにも、非正規の海外製ジェネリック医薬品を処方するところが見受けられます。

輸入できているんだから品質的に大丈夫でしょ?

医療機関が模造品・偽造医薬品を扱うわけないでしょ?

と思われるかもしれません。残念ながら、そうではありません。

安心安全な医薬品をご希望の方は、下記をお読み下さい。

偽造ED治療薬やフィナステリドに騙されないためにも注意が必要

EDケアサポートで医療機関を検索

シアリスの製造販売を担う日本新薬が運営する『EDケアサポート』というポータルサイトがあります。ここでは、ED治療に関して、様々な有益な情報を得ることができます。

正規品シアリスを取り扱う医療機関も検索可能です。逆に検索結果として出てこない場合は、正規品シアリスの扱いが無い、または掲載に当たり、正規に流通していない医薬品の取り扱いがあるなど、施設基準が見合っていない、とお考え下さい。

例え全国展開している医療機関であっても、EDケアサポートに掲載されていない場合は、純正シアリスはおろか国産ジェネリック シアリスの取り扱いは無い可能性が高いです。

AGA治療薬をご希望の方も、ぜひ、一度検索してみて下さい。EDケアサポートに掲載されている医療機関であれば、日本製フィナステリドを扱っている確率が高くなります。

もちろん、池袋スカイクリニックは、EDケアサポートに掲載されております。

注:かつては、バイアグラのファイザー製薬は『ED-info』、レビトラのバイエル薬品は『EDネットクリニック』という、ポータルサイトを運営しており、『EDケアサポート』同様に、そこで様々な情報を得ることができました。しかし、現在は両社ともにED治療薬の分野から手を引いてしまっているため、これらのサイトも利用できません。

非正規の医薬品の見分け方|日本語記載の有無

現時点では、最も簡単な偽造・模造医薬品の見分け方は、日本語(母国語)の記載が有無を確認することです。絶対とは言えませんが、現時点では、有効な方法です。

アメリカのカリフォルニア州薬局委員会では、

Foreign language text appears on the label(外国語のラベル記載)”

を鑑別点として上げています。

母国語が全世界で広く使用される英語である場合は、この方法は、あまり有効ではないですが、日本語というローカルな言語では有効です。日本で正規に流通する医薬品は、必ず日本語によって、製品名やメーカー名、注意事項などが記載されています。

その他にも、以下の内容が鑑別法として記載されています。しかし、最近では、精巧に偽造された医薬品もあるので、注意が必要です。

ほとんどの海外製医薬品は日本語での表記がない
  • 容器のラベルに、注文していない薬品名が記載されている。
  • 錠剤が欠けていたり、ひび割れている。
  • 容器や包装が以前と異なっている。
  • 容器のラベルが斜めに貼られている。
  • 医薬品が処方用の容器ではなく、袋(ビニール袋など)に入れられている。
  • 薬の見た目や味が以前と違う。
  • 服用時の反応が異なる、またはこれまでの薬ほど効果がない。

製造国と製薬メーカーを確認する

お薬を受け取ってしまうと、返品できない可能性が有るため、受け取る前に確認することが重要です。もし、そこで少しでも渋るようであれば、処方を断る勇気も必要です。一般的な医療機関であれば、患者様の知る権利を尊重し、情報開示に応じます。

製造元の分からない薬は、安全性が担保されているか判断できません。とても危険ですので、服薬は控えて下さい。

きちんとした製薬メーカーで作られた医薬品は、自社名の記載なく流通させることは、まずありえません。

製造国の確認

海外製ジェネリック=偽造品ではありませんが、

しかし、品質の悪い非正規のジェネリックがあるのも事実。実物を見せてもらい日本製か確認できないのであれば、少なくとも、製造国(日本製であること)を確認すること。

『日本製であれば、必ず日本語表記』が有る。

逆に、『日本語表記が無い』のであれば、海外製であるとも言えます。

もし、何らかの理由をつけて教えてくれないのであれば、やましいことが有るということで、処方を受けない様にお願いします。

製造元(製薬メーカー名)の確認

処方を受ける前に、ジェネリック製薬メーカーの確認を行ってください(処方後では返薬できない可能性があります)。
常識的な医療機関であれば、製造元は教えてくれるはずです。
製造元名を知ることは、患者様の「知る権利」であり、それを上回る理由は存在しません。
出所のわからない薬を服用するほど怖いことはありません。

治療内容を知る権利

大原則として、治療を受ける患者様には、ご自身の治療内容を『知る権利』があります。医師には、患者様の治療に関する質問に対して、『答える義務』があります。企業秘密などと言った理由は、患者様の知る権利を上回るものではありません。医師に製造元を問い合わせた場合に、『教えてくれない』ということも、まずありえません。

もし、『教えてくれない』のであれば、患者様の『治療内容を知る権利』が蔑ろにされています。やましい事があるとも言えます。

全国的に分院を持つ医療グループや、オンライン診療専門クリニックなどにおいても、このように、『質問に答えてくれない』、『製造元不明』のケースが見受けられます。

少しでも怪しいところがあれば、薬害から身を守るためにも、処方を断ることも必要です。

池袋スカイクリニック

そもそも医師が模造品や偽造品を処方してもよいのか?

医療業界の中でも特に美容外科ではモラルハザードに直面していると言える
治療用であれば麻薬やプラセボ(偽薬)も処方できる権限がある

しばしば、ホームページや広告で、

輸入確認証=厚生労働省認可

と記載しているのを見かけけます。

輸入確認証は、医薬品の輸入に対しての承認であって、品質の保証ではありません。

確かに、輸入確認証を発行する厚生局は、厚生労働省の管轄にあるため、厚生労働省認可といえば認可ですが、品質の保証はしていません。

虚偽記載かどうかはわかりませんが、紛らわしい記載です。

ちなみにですが、本来は、広告上に”厚生労働省承認”といった内容の記載は、できません。

当然のことを広告することは、ガイドライン上、禁止されています。

そもそも輸入する必要がない

最近では、インターネットで検索し、情報を収集することが多いかと思います。しかし、残念がら、yahooやgoogleなどに記載されている口コミの評価が高かったり、検索結果で上位に掲載されているからと言って、安心できるとは限りません。不都合な口コミを消去してくれる業者や、有利な口コミを書き込んでくれる業者さえも存在します。また、検索結果は、人為的に操作することは可能であり、それを生業とする業者が存在します。

インターネット上の情報は、容易にアクセス出来ますが、正確な情報を得ることが難しい一面もあります。

質問に答えない

『電話で聞いたときには、純正シアリス、正規品タダラフィルを取り扱っていると言われたが、実際には、海外製ジェネリックしかなかった...』

『受け取るまでは、海外製ジェネリック シアリスと気が付かなかった...』

『なんの説明もなく、海外製ジェネリック医薬品が処方された...』

『返品に応じてもらえなかった...』

など、当院には、被害を受けられた、様々な患者様からの相談の声が寄せられています。

返品や保証なども受けられるわけでもなく、殆どの方が、諦めてしまっています。

さも、国内正規医薬品を扱っているかのごとく、国内正規医薬品の画像を転用している、悪質なケースもあります。

不明瞭な表現であった場合は、注意が必要です。

モラル・ハザード|医師のモラルの問題

ホームページでは、国内正規医薬品の画像や費用が記載されていても、実際には、取り扱いがないといったこともあります。

嘆かわしことですが、国内正規治療薬薬を取り扱っている医療機関は、それを明言し、セールスポイントにしている状況”さえ”あります。

各医療機関のホームページも同様です。ホームページだけでは、その医療機関が、正規医薬品の取り扱いがあるのか無いのか、判断できないケースもあります。(日本新薬が運営するEDケアサポートで医療機関を検索するのが、確実で間違いがありません)

皆様の安全を第一に考えて

池袋スカイクリニックでは、

  • 厚生労働省やPMDAによる承認医薬品のみに限定した処方
  • 医薬品のロット番号・供給元を記録し、トレーサビリティの確保
  • 患者に対して、薬剤の入手経路や信頼性について明確に説明

ができます。

2009年に開院して以来、これといった大きな薬害は経験したことはありませんが、万が一の場合でも、対応可能です。

安心できる医療を提供したいと考えます。

ホームページや広告記載の問題点

検索順位を操作する業者や口コミを代行する業者が存在するなど
輸入確認証は品質の保証はしていない

しばしば、ホームページや広告で、

輸入確認証=厚生労働省認可

と記載しているのを見かけけます。

輸入確認証は、医薬品の輸入に対しての承認であって、品質の保証ではありません。

確かに、輸入確認証を発行する厚生局は、厚生労働省の管轄にあるため、厚生労働省認可といえば認可ですが、品質の保証はしていません。

虚偽記載かどうかはわかりませんが、紛らわしい記載です。

ちなみにですが、本来は、広告上に”厚生労働省承認”や”厚生労働省認可”といった内容の記載は、できません。

当然のことを広告することは、ガイドライン上、禁止されています。

口コミの書き込みを代行する業者|検索順位を操作する業者

最近では、インターネットで検索し、情報を収集することが多いかと思います。しかし、残念がら、yahooやgoogleなどに記載されている口コミの評価が高かったり、検索結果で上位に掲載されているからと言って、安心できるとは限りません。不都合な口コミを消去してくれる業者や、有利な口コミを書き込んでくれる業者さえも存在します。また、検索結果は、人為的に操作することは可能であり、それを生業とする業者が存在します。

インターネット上の情報は、容易にアクセス出来ますが、正確な情報を得ることが難しい一面もあります。

釣り広告|オトリ広告

『電話で聞いたときには、純正シアリス、正規品タダラフィルを取り扱っていると言われたが、実際には、海外製ジェネリックしかなかった...』

『受け取るまでは、海外製ジェネリック シアリスと気が付かなかった...』

『なんの説明もなく、海外製ジェネリック医薬品が処方された...』

『返品に応じてもらえなかった...』

など、当院には、被害を受けられた、様々な患者様からの相談の声が寄せられています。

返品や保証なども受けられるわけでもなく、殆どの方が、諦めてしまっています。

さも、国内正規医薬品を扱っているかのごとく、国内正規医薬品の画像を転用している、悪質なケースもあります。

不明瞭な表現であった場合は、注意が必要です。

芸能人を起用した広告

最近、『芸能人を起用した』広告が目に付きます。

正直な感想は、「費用どのくらいかかっているの?」です。

このような広告を行っているのは、美容外科系のクリニックが多いのですが、その殆どが、海外製フィナステリドまたはデュタステリドとミノキシジルの内服薬の組み合わせで処方していると思われます。

「安価な海外製医薬品薬を処方し暴利を貪っている」印象さえあります。

起用されている芸能人の方々は、処方されている医薬品が、海外製であり、国内未承認薬であることをご存知なのでしょうか?

今の御時世、コンプライアンスには注意を払う必要があります。

日本皮膚科学会推奨???|AGA治療薬

こちらはAGA治療の広告に多く見受けられる表現です。

内服薬であるフィナステリドやデュタステリドは、確かに日本皮膚科学会が監修したガイドラインで”推奨度A”とされています。

しかし、このような広告を出向しているクリニックの殆どが、日本皮膚科学会が”推奨度D”、「使用すべきではない」としている、ミノキシジルの内服薬を同時に推奨しています。

ミノキシジル内服薬は、全世界的にAGA治療薬として未承認です。

この矛盾、どう説明するつもりなのでしょうか。

節操のない世の中になってしまいました。

EDケアサポート(日本新薬)

ホームページでは、国内正規医薬品の画像や費用が記載されていても、実際には、取り扱いがないといったこともあります。

嘆かわしことですが、国内正規治療薬薬を取り扱っている医療機関は、それを明言し、セールスポイントにしている状況”さえ”あります。

各医療機関のホームページも同様です。ホームページだけでは、その医療機関が、正規医薬品の取り扱いがあるのか無いのか、判断できないケースもあります。(日本新薬が運営するEDケアサポートで医療機関を検索するのが、確実で間違いがありません)

クリニックオリジナルパッケージ???

クリニックの独自ブランドの医薬品を販売(処方)している医療機関もあります。

この様な独自ブランドは、海外製ジェネリック医薬品に、自院のマークなり名称をつけた”だけ”のものが殆どです。

しばしば、オリジナルのパッケージは、プライバシーに配慮していると宣伝する医療機関を見受けます。しかし、実際のところ、輸入時に、”箱にパッケージされていない”ため、見た目を良くするために、独自の箱を製造している、または、海外製医薬品であることが分かってしまうことを隠蔽するために入れ替えている、のどちらかが、現実です。

自院独自の医薬品を開発することは、出来なくは有りませんが、手間暇がかかるだけで、あまりメリットがありません。

現実的な方法としては、パッケージだけを自院のもとするやり方しかありませんが、コストをかけて独自のパッケージにするメリットがありません。コストを要した分を、処方価格に反映せざる負えなくもなります。

それでも、このような方法ができるのは、安価な医薬品を海外から輸入しているからに他ありません。

池袋スカイクリニック

海外製ED・AGA治療薬は輸入できるのか?

実際に、輸入した海外製ED治療薬を処方する医療機関が存在し、美容外科を中心に海外製フィナステリドが処方されていることからも、それが合法なのか非合法なのかは分かりませんが、”何らかの方法”により、輸入できるのだと思います。

池袋スカイクリニックでは、以前より、この点については、バイアグラのファイザー社やシアリスの日本新薬と、議論を行なっておりました。

例えば、厚生労働省近畿厚生局のホームページ(更新日2025.1.28)は、

医師等が治療に用いるために輸入する場合

さらに、

当該申請は、『治療上緊急性があり、国内に代替品が流通していない場合であって、輸入した医療従事者が自己の責任のもと、自己の患者(獣医師の場合は患獣、患畜)の診断又は治療に供すること』を目的とする場合に限られます。

と記載されています。

『国内に代替品が流通していない場合』に限る

ED治療やAGA治療に緊急性があるか否かは置いておいても、上記に示したように、国内に代わりになる薬剤が存在しない場合に限り輸入できると、明文化されています。

池袋スカイクリニックが開院したのが2009年です。その当時から、バイアグラ、レビトラ、シアリスと、いわゆる3大ED治療薬は存在しました。レビトラはバイエル薬品の撤退もあって存在しませんが、それ以外は、当然ながら存在し、ジェネリックも流通しています。

フィナステリドも同様です。AGA治療薬としてはプロペシアとザガーロが国内で流通し、ジェネリックであるフィナステリドとデュタステリドも流通しています。

国内に代替品がある』と思いますが、皆様は、どう思いますか?

『製造元が発行する成分の証明書等』を添付する必要は”ない”

普通に考えると、『製造元が医薬品の成分の証明書』を添付したりするのでは?と考えますが、その必要は無いようです。

つまり、当事者も第三者も、誰も、それが「偽造品では無い」と証明していません。ただ、書面で申請するだけで、輸入が可能です。医師の判断とモラルに委ねられています。

別項にも記載しましたが、”輸入確認証は品質の保証ではありません”。さも、輸入確認証があるので、品質は厚生労働省認可とも受け取れる記載が見受けられますが、それは正しくはありません。

このようなことがまかり通っているわけです。

恐ろしいとは思いませんか?

薬生発1130第1号 平成27年11月30日 厚生労働省医薬・生活衛生局長

少し調べるだけで、様々な、”通知”が交付されていることがわかります。

例えばですが、2015年(平成27年)には、厚生労働省の局長通知

医薬品等及び毒劇物輸入監視要領について

が、全国各所の厚生労働局(厚生労働省の下部組織とお考えください)宛に、発行されています。

そこでも、結局は同じなのですが、

医療従事者個人用

治療上緊急性があり、国内に代替品が流通していない場合であって、輸入した医療従事者が自己の責任のもと、自己の患者の診断又は治療に供することを目的とするものをいう。

となっています。

しかも、この通知は、「医薬品等及び毒劇物輸入監視要領について」(平成26年11月17日付け薬食発1117第15号厚生労働省医薬食品局長通知)の一部、変更に伴い公布されたものです。

実際には、これ以上過去からあったと記憶します。池袋スカイクリニックが開院したのが平成21年です。その当時より、内容は”変わっていない”と記憶します。

参照:
薬生発1130第1号 平成27年11月30日
ページ8/31
『6 地方厚生局薬事監視専門官の業務』
(2) 5(2)及び(3)に規定する確認 (ハ)

緊急性があり国内代替品がない場合に限り医薬品の輸入は可能
事務連絡 平成28年7月6日 厚生労働省医薬・生活衛生局 監視指導 ・麻薬対策課

先に交付された薬生発1130第1号 平成27年11月30日に対し、念を押すように、事務連絡『輸入報告書の確認について』が発行されています。

内容は詰まるところ同じです。しかし、より徹底するように、指示されているとも受け取れる文面になっています。

ここでは、具体的に、「数量等が治療上緊急性を要すると考えられる範囲を超えるものについては、薬監証明発給の対象外であること。

と記載されています。つまり、一度に、何百錠〜何千錠ものED治療薬やAGA治療薬は輸入できないのでは無いでしょうか?

やはり、

国内に代替品のある医薬品※(有効成分・用量・投与方法等が同一であっ て、国内で入手可能な医薬品が存在するもの。 )については、原則として薬監証明発給の対象外であること。

ともなっています。

さらに、

薬監証明発給を申請する医師が治療上必要とする理由※について確認する こと。

上記の確認に必要な内容については、必要理由書に具体的な記載を求めること。

具体的には、

  • 国内承認品が入手困難となる特段の事情
  • 治療上の緊急性

となっています。

通常であれば、国内に正規品が流通しているED治療薬は輸入できないと考えますが、皆さんは、いかが思いますか?

注:薬監証明は、現在の輸入確認証にあたります。

参照:
輸入報告書の確認について事 務 連 絡
平成28年7月6日
関東信越厚生局健康福祉部医事課 御中
近 畿 厚 生 局健康福祉部医事課 御中
九 州 厚 生 局沖縄麻薬取締支所 御中
厚生労働省医薬・生活衛生局
監 視 指 導 ・麻 薬 対 策 課

緊急性があり国内代替品がない場合に限り医薬品の輸入は可能
薬生監麻発 0831 第4号 令和2年8月31日

適宜、『医薬品等及び毒劇物輸入監視要領』は変更されています。

薬生監麻発 0831 第4号 令和2年8月31日

都道府県衛生主管部(局)長

保健所設置市衛生主管部(局)長

殿 特別区衛生主管部(局)長

厚生労働省医薬・生活衛生局

監視指導・麻薬対策課長(公印省略)

医薬品等及び毒劇物輸入監視要領について

があります。

とどのつまり内容は同じです。しかし、実際に、実施されているかと言われると、???です。

実際に、海外製ED治療薬やAGA治療薬を処方しているクリニックが存在しています。しかも、メーカー名の記載すらない、模造品が疑われる海外製ジェネリックの処方が横行しています。

参照:
薬生監麻発 0831 第4号 令和2年8月31日
都道府県衛生主管部(局)長
保健所設置市衛生主管部(局)長
特別区衛生主管部(局)長
厚生労働省医薬・生活衛生局
監視指導・麻薬対策課長(公印省略)
ページ9/23の(7)

緊急性があり国内代替品がない場合に限り医薬品の輸入は可能
慣例を続けている?

古くに輸入を認可した前例(慣例)を、そのまま、継続しているのでしょうか?詳しい理由は正直わかりません。

上記の局長通知にもありますが、本来であれば、本邦未認可の海外製医薬品を必要とする患者さんがいて、それに応じて、医師が輸入申請を行うのが”筋”です。しかし、実際に、海外製ED治療薬を処方する医療機関を見るに、まず、輸入ありきで、大量に輸入した薬剤を処方する、という流れになっています。例えば、初めてED治療薬を使用する方に対しても、海外製ED治療薬が必要か否か関わらず、処方されています。国内正規品の扱いすらないクリニックも存在します。

医師向けの海外製偽造医薬品の注意喚起

厚生労働省より、医師や歯科医師向けに、医薬品の海外輸入に対して注意を促すパンフレットが作成されています。

このようなパンフレットの存在自体、ほとんど知られていません。

さらには、海外製のED治療薬やAGA治療薬の輸入をおこなっている医療機関は、リスクは百も承知だと思います。それ以上に、利益を優先しているからこその、医薬品の輸入だと思います。

残念ながら、このようなパンフレットは、あまり意味を持っていないと言わざるおえません。医師のモラルに任せるのではなく、何らかの規制を行うのが、国民を守ることにつながるのではないでしょうか?

緊急性があり国内代替品がない場合に限り医薬品の輸入は可能
偽造医薬品大国とも言える日本

結局のところ、日本は、医師の申請があれば、どんな薬剤であっても、輸入ができるという、”特殊な現状”があります。例えそれが偽造品や模造品であっていてもです。その為、偽造品・模造品のED治療薬が、いわゆる”医療機関(クリニック)”で輸入、処方されています。

諸外国では、医薬品を輸入するには、成分や製造元の証明が必要です。日本では、それが必要ありません。このため、『日本は、合法的に偽造医薬品・模造医薬品を輸入できる』とさえ、言われています。

本来は”ドラッグ ラグ”を解消するためのもの

医薬品の輸入は、現状、許可制ではなく、医師が申請するだけで可能です。ED治療薬やAGA治療薬だけで、数万錠に及んでもです。

本来であれば、医薬品の輸入におけるこの制度は、海外では認可されているが本邦未認可の抗がん剤などを輸入するためのものです。医薬品の認可には時間がかかるため、さらに費用がかかるため、海外では一般的な薬剤であっても、日本では治験中であったり未認可の場合があります。いわゆる”ドラッグ ラグ(医薬品認可の遅れ)”を解消するためのものです。日本で未認可の薬剤を必要とする患者さんの為に、認可前の医薬品を輸入するためのものでした。

それが、悪用されているとも言えます。

池袋スカイクリニック

誰が何の目的で製造しているのか?

”テロ”や”戦争”の資金源|倫理的な問題

非正規に製造されているわけですので、”それ相応の理由”があります。”資金調達”が主な理由となりますが、調達された資金の使用用途が問題です。非正規に製造されたもので得た資金ですので、正しく使われるわけがありません。

偽装医薬品や模造医薬品は、単純に製薬会社の経営を圧迫することも問題ですが、それに加え、調達した資金が、”戦争”や”テロ”に使用されていることが問題視されています。

時々、非正規のジェネリック医薬品は、貧困国の医療に役立っているとの意見も見受けますが、しかし、このような考えは、一面しか見ていないため非常に危険です。

貧困国は、国内情勢が不安定であり、内戦が続いている国々が多々あります。貧困国が購入した非正規医薬品の代金は、武器の製造に回され、そのような経緯で製造された武器を、また、その貧困国が購入し、国民を傷つけている事実があります。「人を傷つける武器」と「人を治す医薬品」とで、ともに搾取されているともいえます。

海外製の非正規医薬品を使用することは、間接的にテロや戦争行為を幇助している可能性があります。

より小規模な、いわゆる”反社”が関与している場合もあります。

池袋スカイクリニック

未承認の海外製ジェネリック医薬品の『効果』と『安全性』

一言で言うと『品質が悪い』

海外製の非正規ジェネリック医薬品のほとんどは、製造メーカー名の記載がありません。このような医薬品は、ほぼ”非正規に製造”されています。自社名の記載がない医薬品が流通することは、まずあり得ません。このような医薬品は、日本はもちろん、所在する製造国であっても未承認の工場で製造されていることがほとんどです。そのため、異物混入による副作用の発生や、製造ロットによる品質の違い(効果の違い)など、様々なトラブルが生じます。

また、輸送コストを抑えるために、一般貨物とともに輸送されることも多く、また、陸揚げされた後も、コンテナ内で保管されたりと、医薬品にとって劣悪な環境なため、成分の劣化に繋がります。

これが、海外製『非正規』ED治療薬の品質が悪い理由になります。

そもそも、主成分が十分量含まれていなケースや、ED治療薬であれば、タダラフィルではなくシルデナフィルが主成分であったケースなども報告されています。

勃起改善効果に乏しい

池袋スカイクリニックには、ED治療薬の効果が得られなかった方の相談も多数寄せられています。実は、その多くに、海外製ジェネリックED治療薬による服用例が多数含まれています。正規品ED治療薬を正しく服用することで、問題なく勃起改善効果が得られることが多いため、海外製ジェネリックED治療薬の品質の悪さが疑われます。

海外製ジェネリックED治療薬で効果が得られていた人でも、正規品ED治療薬を使用すると、

『本当は、こんなに効果があるんだ』

『いままでとは全然違う』

と、おっしゃる方もいます。

海外製ジェネリックED治療薬は、品質が不安定なようで、初めに処方してもらった薬は効果あったが、次に貰った薬は、全く効果がない、と言った意見も、寄せられています。

発毛効果に効果が乏しい

ED治療薬は、服薬して、すぐ効果が確認できますが、AGA治療薬は、そうではありません。

美容外科などで、3ヶ月で増毛するといった広告もありますが、多くの場合は、効果発現には最低6ヶ月以上要します。この場合、すぐに効果が実感できないため、効果の乏しい薬剤を漫然と継続しがちです。さらに、発毛効果が得られないのを、ご自身の遺伝的体質や年齢のせいにして諦めてしまわれる方もいます。

実際には、正規品を使用していれば発毛を得られていただろうと思われる例もあります。

脱毛症は進行性の疾患です。治療開始の遅れが、治療成績に影響を与えるため、正しいAGA治療薬で、正しく治療していただきたいと考えます。

安全性のリスクが伴う|過去には死亡例も

効果が出ないだけならまだしも、薬害が生じる可能性があります。服用によって『目眩や吐き気が生じた』など、薬害を訴える方もいます。

過去には死亡例も報告されています。セックス中の突然死の中に、非正規のED治療薬の服用例が存在し、その関連が強く疑われるケースがあります。

 もし、薬害が生じた場合でも、非正規の海外製ジェネリック医薬品は医薬品副作用被害救済制度を受ける事ができません。

医薬品副作用被害救済制度は、各医薬品製造会社からの拠出金と国の補助金によって、独立行政法人医薬品医療機器総合機構が運営している制度です。この制度に参加していない海外医薬品メーカーの薬剤で薬害が生じた場合は、当然ながら、この制度を利用することができません。

非正規ジェネリック医薬品は、品質を意識して製造されていないため、高リスクです。さらに、このような保証制度が適応されないため、よりハイリスクとお考えください。

このようなリスクのある海外製ジェネリック医薬品を無責任に処方する医療機関が、責任を取ることもまず無いとお考えください。
EDという極めてプライベートな事柄である特性からか、多くの方が泣き寝入りしているのが現状です。そのため、表立って問題になってはいませんが、実情としては、しばしばトラブルが出ています。

医師の倫理が崩壊している
海外製ジェネリック医薬品は保証がない

海外製ジェネリックで、しかも非正規に製造されたものであれば、リスクはより高いと思われます。海外製のED治療薬やAGA治療薬(その他の医薬品も含む)を使用し、健康被害が生じた場合は、完全な自己責任となります。

例えばですが、健康診断などで異常を指摘された場合でも、ED治療薬は、基本的には毎日服用する薬ではなく頓服薬ですので、因果関係を証明することは、極めて困難です。被害者数が小規模であれば尚更です。

ちなみに、もし非正規ED治療薬で薬害が生じ、集中治療室で治療を受けたとすると、入院だけで1日15万円程度、そこに治療費が加わった額が必要となります。5日程度入院治療を行うだけで100万円を超える治療費が必要となります。保険適応もされないため、全額自己負担です。

誰がどこで作ったか明らかで無い薬を服用することほど怖いことはありません。

小林製薬の紅麹による健康被害

2024年初頭、小林製薬が製造している紅麹を主原料としたサプリメント(機能性表示食品)による健康被害がニュースとなりました。大手製薬メーカーであっても、このような障害を来すことがあります。ただし、万が一薬害が生じた場合でも、正規に認可されたジェネリック医薬品であれば、上記のような救済制度が適応され、保証などを受けることが出来ます。

医師の倫理が崩壊している
国内正規ED治療薬による重篤な健康被害例は1件もない

ちなみにですが、池袋スカイクリニックでは、2009年10月に開院して以来、一度も重大な薬害を経験した事がありません。というか、国内でバイアグラが市販され、さらには国産ジェネリック(シルデナフィル)が認可されて以来、医薬品副作用被害救済制度が適応されるほどの副作用は、一件も生じていません。安心できる正規医薬品をご提供いたします。

池袋スカイクリニックでは、患者様の『知る権利』を優先します。ご質問があれば、些細なことでも良いのでお尋ね下さい。

池袋スカイクリニック

偽造品・模造品ED・AGA治療薬の現状

バイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)といったED(勃起不全)治療薬は世界で最も偽造されている医薬品の一つです。さらには、フィナステリドを代表とするAGA(男性型脱毛症)治療薬も、偽造の大きなターゲットになっています。

2000年代半ば以降、インターネット通販の普及や需要の高まりに伴い、偽造ED薬の流通が急増しました。実際、インターネット上で販売されているED治療薬の約4割~6割が偽造品との調査結果が報告されています。
偽造薬には有効成分が過剰・不足していたり、有害な不純物(例:タルク、重金属、塗料、インク等)が含まれる場合もあり、服用者の健康を深刻に脅かすリスクがあります。過去、世界各地において、偽造ED薬による健康被害や大量押収事件が多数報告されています。

世界保健機構WHOはじめ、アメリカ食品医薬品局FDAや欧州医薬品庁EMAなど、全世界的に模造品・偽造品に対して注意喚起を行っています。

参照:

(1)Fake Viagra Pills Continue to Flood the Market

American Association of Retired Persons

(2)Counterfeit phosphodiesterase type 5 inhibitors pose significant safety risks

Int J Clin Pract . 2010 Mar;64(4):497-504.

(3)Fake Viagra gang members sentenced for ‘large-scale criminal enterprise’

the guardian

(4)COUTERFEIT MEDICINES AND CRIMINAL ORGANISATIONS 

The Global Initiative

(5)模造医薬品による健康被害に対する注意喚起.厚生労働省報道資料

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インターネット通販や個人輸入

ED治療薬はインターネット上で盛んに売買されており、その多くが処方箋なし・格安を謳う違法サイトです。推計では偽造医薬品の90%がオンラインで販売されているとも言われ、ED薬はこうした闇通販市場を拡大させた主要医薬品です。

製薬企業の調査によれば、「Viagra」を含むED薬をネット購入した場合、少なくとも半数近くは偽造品に当たるとの結果が出ています。日本でも個人輸入代行や海外通販サイトを利用してED薬を入手する例が多く、税関で差し止められる偽造薬は2005年の11件から2015年には1,030件と約100倍に激増し、その大半がED治療薬だと報告されています。

ネットで流通する偽造ED薬は、一見すると正規品と区別がつきにくい巧妙なパッケージが施されている場合もありますが、中身の有効成分量は0%(全く無効)から200%以上(過剰投与)までばらつきがありました。米ファイザー社が分析したところ、インターネットで入手した偽造バイアグラのうち**規格含量の±10%以内だったものはわずか10.1%**に過ぎず、残りは極端な低含量または過剰含有であったとのことです。さらに分析では、農薬、重金属、セメント粉末、レンガ粉、印刷インクなど本来あり得ない異物・毒物が検出された例も報告されています。

このような粗悪品が世界中から郵便・宅配で個人輸入されており、日本を含む各国の規制当局は違法サイトの監視や警告表示(米国NABPによる「要注意サイト」リストなど)を強化しています。

それでも「安価に手に入れたい」「医師に相談したくない」といった需要は根強く、偽造ED薬のネット販売は後を絶ちません。

参照:

<偽造ED治療薬4社合同調査結果>インターネットで入手したED治療薬の約4割が偽造品

 

FDA: Bogus Sex Pills Contain Viagra, Cialis Drugs

/ CBS Chicago

 

Microsoft and Pfizer Target Sellers of Illegal Generic Viagra and International Pharmacy Spam Rings

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主な偽造ED治療薬による健康被害報告

日本での偽造ED治療薬による健康被害

日本でも偽造ED薬による健康被害が確認されています。2010〜2011年頃に奈良県での事件が、とりわけ有名です。

海外から個人輸入した偽造シアリス50mgを服用した40代男性が数時間後にけいれん発作と意識低下を起こし、救急搬送される事件がありました。精査の結果、この男性は脳静脈血栓症、肺水腫、急性腎不全などを合併しており、幸い治療により回復・退院しましたが、医師は服用した偽造薬との因果関係が強く疑われると報告しています。

この事件は、この1例だけではありません。

厚生労働省は2011年4月、この事例を受けて「偽造医薬品による健康被害」への注意喚起を発出し、さらに調査を行いました。その結果、同年1月に間質性肺炎で死亡した患者が生前所持していた偽造シアリス50mg(服用の有無は不明)から、有効成分シルデナフィル(本来シアリスには含まれないバイアグラの成分)が検出されています。厚労省はこの死亡症例について、持病や他薬剤との関連も含め慎重に原因を調査しましたが、少なくとも偽造ED薬を所持していた患者に死亡例が発生したことから、日本国内でも偽造ED薬の危険性が顕在化したと言えます。

参照:シアリス錠の偽造医薬品による健康被害に対する注意喚起

世界的な偽造シアリスによる死亡事件

偽造ED治療薬の服用によって深刻な健康被害が生じたケースが世界各地で報告されています。とりわけ重大な例として、2008年にシンガポールえお中心に発生した集団薬害事件が挙げられます。

シンガポールでは、違法に販売されていた偽造シアリス(タダラフィル含有)や「ハーブ系精力剤」を服用した約150人の男性が低血糖症状で入院。そのうち7人が昏睡状態、4人が死亡する惨事となりました。原因究明の結果、これら偽造品には本来含まれるタダラフィルに加え、糖尿病治療薬であるグリベンクラミド(英名グリブリド)が過剰量混入していたことが判明しています。強力な血糖降下剤の混入により血糖値が急降下し、意識障害や昏睡に至ったものです。

この偽造シアリスは、世界的に薬害を引き起こしています。

この事件は医学誌『ニューイングランド医学誌(NEJM)』にも報告され、偽造ED薬の危険性を示す象徴的な事例となりました。

参照:(1)Counterfeit Internet drugs pose significant risks and discourage vital health checks

(2)An Unusual Outbreak of Hypoglycemia

N Engl J Med 2009;360:734-736

インターネットで購入した偽造シルデナフィルによる視力障害

欧米においても、偽造ED薬による健康被害の報告があります。

アメリカでは、2018年に31歳男性がインターネットで入手した液体状のシルデナフィル(米国で承認されていない形態)を過剰摂取し、網膜毒性による不可逆的な視覚障害を負ったケースが報告されました。この男性は視界が一面赤く見える「赤視症(erythropsia)」を発症して眼科を受診し、精密検査で網膜の構造的損傷(錐体細胞の障害)が確認されました
。通常、PDE5阻害薬による視覚異常は一過性とされていますが、この患者では永続的な網膜損傷が生じ、1年以上経過しても視界異常が残存しています。摂取量が極度に多かったことに加え、非正規ルート品の純度不明な成分も一因と考えられています。この事例は学術報告され、医師たちは「過剰摂取や偽造品服用の危険性を強く示す症例」として注意喚起を行っています。

参照:

(1)Counterfeit Medicine Purchased Online Permanently Alters Man’s Vision

(2)SILDENAFIL CITRATE INDUCED RETINAL TOXICITY—ELECTRORETINOGRAM, OPTICAL COHERENCE TOMOGRAPHY, AND ADAPTIVE OPTICS FINDINGS

Retinal Cases & Brief Reports 12():p S33-S40, Fall 2018. |

偽造ED治療薬の異物混入

そのほかにも各国で、偽造ED薬の服用による心血管系のトラブルや重篤な副作用が懸念されています。

例えば、中国では医療専門家が「不純物や過剰成分を含む偽造ED薬を心疾患のある患者が服用すれば致命的な事態を招きかねない」と警告しています。

イギリスでも、「偽造バイアグラから酸や煉瓦の粉、道路用塗料(鉛含有)などが検出された」と報告されており、こうした有害物質は臓器障害や中毒を引き起こす可能性があります。

幸い欧米での死亡報告は確認されていないものの、**「命に関わる重大な副作用、場合によっては死に至るリスクもある」**と専門家は強く注意を促しています。

参照:

Counterfeit Viagra pills raise their ugly head in China

Global Times Published: 2015-10-21 20:18:01

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偽造ED治療薬の大規模な摘発事件

インドや中国からの偽造ED治療薬|アメリカ

米国では、主にインドや中国からの密輸による偽造ED薬流入が問題化しています。税関・国土安全保障省(CBP/ICE)による押収は年々増加し、ED治療薬は押収される偽造医薬品の中で数量・金額ともに最大の割合を占めています。CBPの報告では、ある年の1年間(~9月までの12か月)で計1,630万ドル相当の偽造ED薬が押収され、押収された偽薬全体の金額の約80%がED薬で占められたとされています。特にバイアグラとシアリスが突出して多く、レビトラ(バルデナフィル)やステンドラ(アバナフィル)等も含めED薬全般が標的となっています。

具体的な摘発例としては、2019年末(12月)にロサンゼルス港湾で中国からの海上コンテナを検査したところ、100万錠以上の偽造ED薬(一部はViagraラベル)が発見されました。これは米国史上最大規模の押収の一つであり、CBP当局者も「過去最大級の押収案件」とコメントしています。

また同年5月にはLA港で47,900錠の偽造シアリスが、10月にはシカゴ・オヘア空港で15,000錠の偽造バイアグラがそれぞれ押収されるなど、大量の偽薬が国際郵送・貨物を通じて流入しようとしていました。後者のシカゴのケースでは、トルコ・イスタンブール発の航空貨物に偽造バイアグラが紛れ込んでおり、さらに蜂蜜にシルデナフィルを混入させた製品までもが見つかっています。

米国司法省も偽造ED薬の密輸・販売業者を相次いで起訴しており、例えばヒューストンでは中国から偽造バイアグラ数万錠を輸入していた業者が有罪判決を受けるなど(2010年代)、刑事罰の適用例も増えています。

国際的には、インターポール主導の合同摘発「作戦Pangea」が2008年以降毎年実施されており、ED薬を含む違法医薬品の大規模摘発が行われています。2017年のOperation Pangea Xでは、参加123か国で偽造医薬品2,500万点(評価額5,100万ドル超)が押収され、関連ウェブサイト3,500以上の閉鎖・広告停止、容疑者400人超の逮捕という成果が報告されています。押収品の中にはダイエット薬や鎮痛剤、抗てんかん薬と並んでED治療薬も大量に含まれていたことが確認されています。

このように国境を越えた協力によって偽造ED薬の流通網を断つ取り組みが続けられています。

参照:

(1)Two Sentenced for Trafficking in Counterfeit Viagra and Cialis

(2)September 25, 2017: Millions of Medicines Seized in Largest INTERPOL Operation Against Illicit Online Pharmacies

イギリスにおける偽造医薬品の密輸販売組織の摘発

欧州各国では偽造ED薬の密輸・販売組織が摘発されています。中でもイギリスはオンライン販売経由の流入が深刻で、税関当局が大量の偽造薬を押さえた事例があります。2010年には英国税関が年間850万錠以上(評価額1,300万ポンド=約20億円)にも及ぶ偽造バイアグラを差し止めました。最大の押収拠点はヒースロー空港で、航空貨物から約600万錠が発見されています。

他にもコヴェントリー国際郵便拠点で210万錠、ロンドンの郵便施設で25万錠、バーミンガム空港で11.6万錠など、国際郵便や旅客荷物を通じて大量の偽造ED薬が持ち込まれようとしていたことが明らかになりました。

また、イギリス国内の犯罪組織による偽造薬販売事件も起きています。2002~2005年にかけては、イギリス人と米国人からなるグループがスパムメール広告と郵送によって偽造バイアグラやシアリスを販売し、約5万人の欧州顧客にさばいて**€1,200万(約9億円)の利益を得ていたことが発覚しました。このグループはドイツ(ザールブリュッケン)を拠点に偽薬を発送していましたが、苦情を受けた独当局の捜査で実態が暴かれ、2008年に国際指名手配が行われました。

さらに2011年前後**には、イギリス国内で偽造バイアグラを通信販売して週£60,000(約900万円)もの売上を上げていた犯罪組織が摘発され、2015年に主要メンバーへ有罪判決が下されています。この組織は「釣具のカタログ通販」を装って注文を受ける手口で、少なくとも総額£1,000万(約15億円)以上を荒稼ぎしていたとされています。裁判では「偽造バイアグラから有害な酸や煉瓦の粉が検出された」と指摘され、判事も「公衆に壊滅的な被害を及ぼしかねない悪質な犯罪だ」と非難しました。

欧州では他にも、2004年に偽造シアリスが正規流通に紛れ込む事件が起きています(英国MHRAが該当ロットをリコール)。このケースでは幸い検査の結果「直ちに健康被害を及ぼすものではない」とされましたが、ED薬偽造品が一般薬局にまで紛れるリスクが現実に存在することが示されました。

参照:

(1)Millions of fake Viagra pills seized by Border officials

(2)Three sought in £9m Viagra scam

(3)Concern over fake impotence drugs

中国における偽造バイアグラの摘発

偽造ED治療薬の製造・流通ネットワークに対する各国当局の摘発事例も数多く記録されています。とりわけ大量の偽造薬が押収されたケースとして、中国、欧州、米国の事例が顕著です。

中国は偽造医薬品の主要な供給源の一つであり、大規模な摘発が繰り返されています。中国公安部は2005年に全国的な偽造品取締りキャンペーンを開始し、その後各地でED薬偽造組織を検挙しました r 。2007年には浙江省で偽造バイアグラを製造し米国や欧州など12か国に販売していたギャングを摘発し、18,000錠以上の偽造バイアグラを押収しています。同時期に広東省でも原料シルデナフィル約1トンと2本の違法製造ラインを押さえ、関係者12人を逮捕しました reuters.com 。以降も中国当局による取締りは続き、2014年には温州で全国31の省・地域に偽造ED薬を卸していた組織が摘発されています globaltimes.cn (容疑者52人を逮捕)。この組織はトウモロコシ澱粉にシルデナフィルを混ぜたカプセルを製造し、全国の約600店の性用品ショップに流通させていました。2013年には安徽省で違法工場6か所を運営し1,600万錠もの偽造バイアグラを製造、1億人民元(約15億円)以上を売り上げていた犯人グループが摘発され、3名に懲役15年の判決が言い渡されています globaltimes.cn 。2015年には広東省東莞市で偽造薬大型組織を壊滅し、完成品偽造バイアグラ88,000錠と他の偽造精力剤95,000点、さらに未完成の錠剤約142万錠分を押収しました。この事件では模造薬230種類・市場価値5,650万円相当が見つかり、容疑者23人が逮捕されています。中国国内では**「市販されるバイアグラ系薬の80%近くが偽造品」との指摘もある**ほど流通が蔓延し、当局は偽薬製造に対し極めて厳しい姿勢(人命に重大な危険を及ぼした場合は死刑も含め厳罰に処す法律)で臨んでいます。

参照:

(1)China seizes 18,000 fake Viagra pills in raids

Reuters August 10, 20076:10

(2)Counterfeit Viagra, other fake drugs seized

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偽造ED治療薬や海外製ジェネリックED薬のQ&A

偽造バイアグラとは何ですか?

偽造バイアグラとは、ファイザー社(現在はヴィアトリス社に移管)が製造した正規品ではなく、成分・製造方法・安全性が不明なまま違法に製造・販売されている模倣品のことです。見た目が本物と似ていても、効果がない・有害成分を含むなど重大な健康被害を引き起こす危険があります。

なぜ偽造ED薬が問題なのですか?

偽造ED薬は、有効成分が不足していたり、逆に過剰だったりするだけでなく、まったく関係のない有害な成分が含まれていることがあります。これにより、血圧低下・肝障害・視覚障害・最悪の場合死亡につながる事例も報告されています。

どこで偽造薬が売られていますか?

主にインターネット通販サイトや個人輸入代行、無認可のクリニック・ドラッグストア風の店頭販売などです。外見上は「正規品」に見えることも多く、購入者自身が見分けることは困難です。

偽造ED治療薬を見分ける方法はありますか?

以下のような点が偽造薬の特徴です:
・製品に日本語の表記がない
・販売元や製造会社が不明、または不自然
・価格が極端に安い
・個包装がない、開封済み
・錠剤に欠けや変色がある
ただし、精巧な偽造品は素人が見分けるのは困難なため、正規の医療機関からの処方が推奨されます。

日本での健康被害の例はありますか?

はい、実際に偽造バイアグラの服用により、入院が必要となったケースや重篤な副作用が報告されています。国立医薬品食品衛生研究所や厚生労働省も警告を出しており、国内でも十分注意が必要です。

安全なED治療薬は、医師の診察を受けた上で、国内の正規ルート治療薬はどこで手に入りますか?

安全なED治療薬は、医師の診察を受けた上で、国内の正規ルート(クリニック・調剤薬局)から処方される薬のみです。通販や個人輸入で入手した薬は、自己責任であり、リスクが非常に高くなります。

クリニックや病院でも海外製ED治療薬が処方されることはありますか?

最近、海外製のジェネリックED治療薬を処方する医療機関が増加しています。全てが偽造医薬品とは断定できませんが、日本国内で未認可であることは間違いありません。

海外製のジェネリックED薬は全て危険ですか?

海外で正規に流通しているジェネリック医薬品の中には安全性が確保されているものもありますが、日本国内では認可されておらず、品質や安全性は保証されません。特に個人輸入や無許可販売で流通している製品は偽造の可能性が高く、服用は推奨されません。

万が一、偽造ED治療薬を服用してしまった場合は?

体調に異常を感じた場合は、速やかに医師に相談してください。服用した薬剤が手元にある場合は、それを持参することで成分分析や処置に役立ちます。また、厚生労働省の相談窓口や消費者庁へ報告することで、今後の被害防止にもつながります。

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